春夏から秋冬へ、また秋冬から春夏へと日本の四季は1年の間に移り変わっていきます。そこで気になるのが衣替えですが、やっぱり少し面倒ですよね。そんな衣替えを楽に簡単にするためには、少しのコツとテクニックを覚えておきましょう。
きっと役立つ収納方法やアイテムなどをかさばりやすい冬物を中心にご紹介します。
衣替えにおすすめの時期と洗濯やクリーニングの必要性
衣替えはいつすればいいのか毎年頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。せっかく綺麗にしまっても、気温が急に下がってまた厚手のコートや洋服を出す羽目になってしまっては完全に二度手間。
夏服・冬服・春夏ものとグループに分けて、夏服・冬服だけを衣替えのタイミングで入れ替えるのがおすすめです。
しかし、衣替えのタイミングが遅くなってしまうと夏服と冬服が混ざってしまってクローゼットの中が大渋滞。そうなってしまわないために、衣替えの目安となる時期を知っておきましょう。
冬服から夏服への衣替えベストシーズン
迷ってしまう冬服から夏服への衣替えの時期ですが、おすすめは3月中旬とGWの2回に分けること。3月中旬になると、厚手のコートやもこもこしたセーターなどは街でも季節外れとなり着る機会がぐっと減るためです。
でも、まだ手をつけられていないという方も大丈夫。仕事や家事の予定を見ながら始めてくださいね。
冬服を出すタイミングは気温をチェック
一般的に気温が21℃~25℃位になると半袖から長袖に切り替わり、本格的に冬服が活躍し始めるのは気温が15℃を切る頃。企業や学校などの衣替えは10月と言いますが、自宅の衣替えは気温や天候に合わせて考慮すると良いでしょう。天気予報などをこまめにチェックして気温を確認すると入れ替え作業の計画も立てやすくなります。
大切な洋服ほどクリーニングや洗濯は必須!
クリーニングに出すと案外お金もかかってしまうし、自宅で手洗いするのも面倒くさい。そんな気持ちになって、1シーズン着た服をそのまましまっていませんか?目に見えなくても、長期間汚れを放置しておくことは虫食いの原因になります。
お気に入りの大切な洋服など、次見たときに穴が空いてしまっていてはショックですよね。衣替えで長期間しまう前に必ずお手入れをしておきましょう。
クリーニングに出すべき洋服
基本的に自宅で洗えるものは「水洗い」ができるものです。“洗濯マーク(洗濯表示)”をチェックして家庭で洗えるものかどうかを確認しましょう。
消費者庁がクリーニングに出すべき素材として挙げているのは以下のような素材があります。
・毛(ウール)
・絹(シルク)
・レーヨン
・キュプラ
・アテセート
・毛皮
・皮革製品
・ベロア
・ビロード
・刺繍や繊細なレース、真珠などの装飾品付きのもの など
素材や加工、装飾品などがあるものはおうち洗いをすると縮んでしまったり、加工が取れてしまったりと残念な状態になってしまう場合もあります。
良いものだからこそ長くキレイに着たいというものは是非クリーニングに出してからしまうようにしましょう。
クリーニングから戻ってきた衣類はそのまま収納するのではなく、ビニール袋から出して収納してください。クリーニング店で付けられているビニールは保存用ではなくホコリ除けのものなので、通気性が悪く湿気がこもってカビが発生したり虫食いしやすいなど服のダメージになるので注意!
大事な衣類を手洗いするコツ
手洗いできるものを自宅で洗濯するときは、洋服が縮んだり傷めたりしないように丁寧に洗いましょう。縮みや色落ちを防いでくれる中性のドライマーク専用洗剤を使い、桶などに入れて洗います。
洗濯板を使ってゴシゴシ洗うのではなく、水と洗剤に浸けた状態で動かさずにゆっくりと押しながら洗えば十分汚れは落ちます。
面倒だから洗濯機を使うという方はドライコースを選択。水流が弱く手洗いのように優しく洗うので縮む可能性は少なくなります。衣類はネットに入れて洗うようにしましょう。
衣替えを期に断捨離をするのもおすすめ◎
普段、クローゼットの中身を全て見る機会というのはなかなかないもの。衣替えを機に、1シーズン着なかった服などは断捨離をするのもクリーニング代の節約やクローゼット整理のためにおすすめです。
ただ捨ててしまうだけではなく、近年はメルカリやZOZOUSEDなど、手軽にいらなくなった服を販売する手段もあるので活用してみましょう。
服を手放すときの判断基準
「不要な服は断捨離を!」と考えても、いざ捨てようと思うと「また着るかもしれないし…」となかなか手放せないという方も多いはず。そんな時には自分の判断基準を決めて手元に残すかどうかを決めるようにしましょう。
断捨離の判断基準の例としては以下のようなものがあります。
・体型にあっていない服
・トレンドが過ぎている服
・ほつれや毛玉、汚れなど問題がある服
・ここ一年で一度でも着たか
・組み合わせてコーディネートを考えた時に着たいと感じるか
救済ボックスを利用するのもおすすめ
救済ボックスとは、断捨離をするときに使う箱で、手放すか迷っているものをとりあえず入れておくために使います。思い出してそこから取り出したなら保留候補にして、次の断捨離でまた判断。
数か月救済ボックスに入れっぱなしになっているものを、思い切って処分するというアイデアです。
冬物セーターをコンパクトに収納するテクニック5選
冬物の洋服の中でもかさばって収納が大変なのが冬物のセーターや厚手のニット。秋冬のファッションでも大活躍しますが、気がつくとつい増えてしまい、特に厚手のニットなどは詰め込みすぎるとシワになったり、型崩れを起こしたり、衣類を傷める原因になってしまいます。
そんなかさばるセーターやニットをきれいに収納する方法をご紹介します。
1.薄手のニットはたたんでスマートに収納!
薄手のニットなどは、店頭に並んでいるように綺麗にたたんで収納すると傷みを最小限に抑えることもでき、スペースも取らないので一石二鳥です。ベーシックな定番ニットはトレンドに左右されず長く着ることができるので、大切にしまいたいですね。
2.紙をはさんでピシッと
柔らかなニットなどは形が整いにくく、きれいにたたむのが大変ですよね。そんな時にはたたむときに上質紙など少しハリのある紙をはさんでたたむとピシッと平らに整って、きれいにたたむことができます。
収納ケースのサイズに合わせた紙を使えばすべての衣料が同じ大きさでたためるのもポイントです。
3.ロングカーディガンやニットはハンガーでかける収納
ロングカーディガンやニットは近年トレンドですが、長さがあるため畳んでも収納ケースにうまく入らないという場合も。そんなロング丈のものは、ハンガーでかけて収納するのがおすすめです。
ただ掛けるだけだと生地が伸びてしまう場合があるので、半分に折りたたんで掛けましょう。
4.重ねる時は生地が柔らかいものを上に
収納ケースの中でセーターやニットを重ねることもあるかと思いますが、そのような場合は柔らかい生地のものが上の方にくるようにしましょう。
繊維が柔らかいものは下の方にすると他の服の重みで繊維が傷んでしまいやすくなるためです。
5.収納ケースを縦にしてしまう
きっちりと収納ケースにきれいにしまうなら、写真のようにケースを縦にしてケースの幅と奥行きに合わせて重ねていくのがおすすめ。服を立てて収納できるので、上から見ても横から見ても入っているものが分かりやすくなります。
また、収納するときに他の服の重みで繊維が傷むのを防ぐことにもつながります。