お肉を多めに買ってきて一度に使い切れない時、そのまま冷凍することはありませんか。そんな時は下味をつけて冷凍する「下味冷凍」がおすすめです。
しっかり味つけしておき、使いたい時に加熱するだけの簡単調理で美味しくいただけます。
お肉の冷凍は乾燥が気になりますが、調味料になじませる下味冷凍はその心配もありません。
ここでは下味冷凍の中でも特に柔らかくジューシーに仕上がると評判の鶏肉のアレンジレシピをご紹介します。
鶏肉は下味冷凍がおすすめ
鶏肉は下味冷凍がおすすめ
- 下味冷凍で保存期間が長くなる
- 調理が時短で簡単に
鶏肉料理を作って、仕上がりが「パサついている」「味がなじんでいない」というような経験はありませんか。
鶏肉は下味冷凍することによって、水分や旨みを閉じ込め調味料もしっかりなじませ、しっとり柔らかい仕上げになります。
今注目されている「下味冷凍」は、鶏肉に最適な調理法です。
1. 下味冷凍で保存期間が長くなる
鶏肉の消費期限は一般的に1~3日程度とされていますが、冷凍した場合でも2~3週間ほどです。それが下味冷凍した鶏肉は、3週間~4週間程度保存が可能になります。
鶏肉は生鮮食品なので早めの消費がベストですが、特売などで大量に購入したときなどは下味冷凍がおすすめです。
2. 調理が時短で簡単に
下味冷凍した鶏肉は調味料での味付けがしっかりしてあるので、解凍した後は「炒めるだけ」「揚げるだけ」で簡単に作れます。
時短はもちろんのこと、必然的に洗い物が少なくなり家事の効率が良くなります。
失敗しない鶏肉の下味冷凍&解凍方法
失敗しない鶏肉の下味冷凍&解凍方法
- 鶏肉のドリップや水分はしっかり拭き取る
- 下味冷凍の解凍は時間をかけてじっくりと
- 鶏肉の下味冷凍を柔らかく仕上げるコツ
せっかく下味冷凍した鶏肉でも、冷凍や解凍の仕方によっては美味しく仕上がらない場合もあります。
ここでは、失敗しない鶏肉の下味冷凍のコツやポイントを解説していきます。
1. 鶏肉のドリップや水分はしっかり拭き取る
鶏肉を購入したときに、赤い液体がついていることはありませんか。液体の正体は「ドリップ」と呼ばれるもので、鶏肉からタンパク質や旨みが溶け出したものです。
このドリップや水分がついたまま冷凍すると、肉の臭みや菌の繁殖原因にもつながるおそれがあります。しっかり拭き取ってから冷凍してください。
その際、手の雑菌が移ってしまうので直接触れることは厳禁です。清潔で衛生的な菜箸やナイロン手袋を使いましょう。
2. 下味冷凍の解凍は時間をかけてじっくりと
下味冷凍した鶏肉は、冷蔵庫へ移し替えての自然解凍がベストです。時間がかかる方法ですが、低温で時間をかけての解凍はドリップを最小限に抑えられます。
夕食の場合は当日の朝、朝に作るときは前日の夜が移し替えの目安です。
冷蔵庫での自然解凍をする時間がないときは、流水や氷水解凍をおすすめします。ボウルに下味冷凍の鶏肉を袋のまま入れ、水を流すか氷水につけて解凍させます。
お湯につけるような急激な解凍や夏場の常温解凍は、ドリップが流れ出る原因になります。
レンジの「解凍機能」は、最終手段として利用することが無難です。解凍ムラや過加熱にならないようにご注意ください。
3. 鶏肉の下味冷凍を柔らかく仕上げるコツ
下味冷凍した鶏肉をより柔らかく仕上げるコツは、調理法によって解凍加減を変えることです。
それぞれ適した解凍方法で美味しく作りましょう。
揚げ物の場合
唐揚げなどの揚げ物の場合は、自然解凍をしてから冷蔵庫から出して常温にします。鶏肉から出た水分をしっかり拭き取ってから揚げてください。
ポイントは「常温」です。解凍直後の冷たい鶏肉を揚げると、固い仕上がりになってしまいます。
煮込みの場合
煮物などの煮込み料理にするときは、半解凍が美味しく仕上がるコツです。
解凍しかけのドリップが流れ出る前の、タンパク質や旨みが詰まっている状態で調理をすると美味しく仕上がります。
【もも肉】鶏肉の下味冷凍で旨みたっぷり♪ご飯がすすむレシピ5選
【もも肉】鶏肉の下味冷凍で旨みたっぷり♪ご飯がすすむレシピ5選
- 味噌しょうが焼き|香ばしい皮が食欲そそる
- タンドリーチキン|お手軽ルーで絶品
- タッカルビ|コチュジャンとチーズが相性バツグン
- もも肉と大根の煮物|ほろほろ&シミ旨
- 親子丼|食べたい時に10分で作れる
ジューシーなもも肉は、炒めものから丼までバリエーションが豊富です。鶏肉の部位の中でも栄養価が高く、ビタミンや鉄分がたっぷり。
脂肪分が多めでカロリーは高めですが、旨みがたっぷりでボリューム満点のごちそうに仕上がります。
1. 味噌しょうが焼き|香ばしい皮が食欲そそる
肉料理の定番ともいえる「しょうが焼き」の鶏もも肉バージョンです。豚肉の場合はしょうゆ味ですが、淡泊な鶏もも肉には味噌味でアレンジしています。
焦げやすいので、弱火でじっくり焼き上げてください。ほんのり焦げ目がついた皮は、香ばしくて食欲がそそります。
お子さん向けには、豆板醤を控えめがおすすめです。
鶏の味噌しょうが焼き【#作り置き#ポリ袋#揉んで焼くだけ】 by Yuu|レシピサイト「Nadia|ナディア」
2. タンドリーチキン|お手軽ルーで絶品
カレールーを使って簡単に作れるタンドリーチキンです。レシピの手順4の後、冷凍して下さい。
ヨーグルトの乳酸菌は肉の繊維を柔らかくしてくれます。覚えておくと便利な裏ワザですよ。
カレールーで最高の焼き上がり♪『タンドリーチキン』下味冷凍可 by むっちんぷりん|レシピサイト「Nadia|ナディア」
3. タッカルビ|コチュジャンとチーズが相性バツグン
韓国の定番鶏肉料理にチーズをトッピングして、日本でも女子人気が高いチーズタッカルビです。ピーマンの食感やトマトの酸味が味わえて彩りも華やかに。
最後に白ご飯を炒めるしめチャーハンも絶品なのでおすすめします。
夏野菜のカラフルチーズタッカルビ【#下味冷凍 #焼肉のたれ】 by Yuu|レシピサイト「Nadia|ナディア」
4. もも肉と大根の煮物|ほろほろ&シミ旨
ほろほろの柔らかいもも肉とじんわりシミ旨の大根がほっこりする煮物です。
麺つゆを使うので簡単にしっかりと味がつき、調理のときは砂糖、しょうゆと水だけで作れます。
鶏肉は半解凍の状態で調理してください。
冷凍保存*しみしみ鶏大根のめんつゆ煮 by 藤本マキ|レシピサイト「Nadia|ナディア」
5. 親子丼|食べたい時に10分で作れる
一から作れば鶏肉の煮込みに時間がかかる親子丼も、下味冷凍しておけばラクラク時短で作れて便利です。
溶き卵は、ダシがフツフツ沸いている中に入れるとフワフワに仕上がります。
味付け冷凍で平日を楽にする♡食べたい時に考えずに作れる親子丼 by 篠原あい/あいのおうちごはん|レシピサイト「Nadia|ナディア」
【むね肉】鶏肉の下味冷凍で食べやすく♪しっとり柔らかレシピ5選
【むね肉】鶏肉の下味冷凍で食べやすく♪しっとり柔らか鶏肉5選
- ハム|アレンジがいろいろ楽しめる
- むね肉と空豆の旨塩炒め|彩り鮮やか
- チキンカツ|卵不使用であっさり
- 焼きとり|串を刺せば居酒屋風♡
- ポップコーンチキン|台湾の人気B級グルメ
むね肉はもも肉と比べて脂肪分が少なくカロリーも控えめです。低カロリーにも関わらず、たんぱく質が豊富で基礎代謝がアップして脂肪を燃焼しやすくすると言われています。
ダイエッターにとっては積極的に食べたいむね肉ですが、脂肪が少ないので「ジューシーさがない」「パサつきが気になる」など気にされる方が多いです。
そんな方にむね肉を美味しく食べる方法として下味冷凍をおすすめします。むね肉に対する見方が変わりますよ!
1. ハム|アレンジがいろいろ楽しめる
おつまみだけでなく、サラダや冷麺のトッピングなどにも使えるシンプルなハムです。
レシピの手順1の後冷凍して下さい。ゴマ油のクセが気になる方はオリーブオイルやサラダ油を使いましょう。
むね肉de塩ダレチキン(鶏ハム)【#下味冷凍 #レンジ】 by Yuu|レシピサイト「Nadia|ナディア」
2. むね肉と空豆の旨塩炒め|彩り鮮やか
ご飯によく合う中華風の炒めものです。下味冷凍したむね肉に片栗粉をまぶすことで、外はカリカリ中はしっとりの仕上がりになります。
空豆のグリーンとコーンの黄色がよく映えます。
ご飯がススム*鶏むね肉と空豆のスタミナうま塩炒め【下味冷凍】 by 道添明子〈あーぴん〉|レシピサイト「Nadia|ナディア」
3. チキンカツ|卵不使用であっさり
卵を使わない衣に少量の油で揚げるチキンカツはあっさりヘルシー。カロリーもかなり抑えられます。
下味冷凍には、衣をつける前か後の2つの方法があります。衣をつけてからの場合、解凍なしで凍ったまま揚げて下さい。
とりむね肉の柔らかチキンカツ【#マヨ不使用 #衣づけ不要】 by Yuu|レシピサイト「Nadia|ナディア」
4. 焼きとり|串を刺せば居酒屋風♡
鶏がらスープやマヨネーズなどでしっかり下味が浸みた焼きとりは、しっとり柔らかい食感が楽しめます。
串を刺せば、すっかり居酒屋気分に♡胡椒の代わりに山椒を振りかけると本格派のおつまみになります。