忙しい毎日の食事作りに冷凍の作り置きおかずは強い味方です。
時間があるときにまとめて調理したり下準備したりしておくことで、食事作りがスムーズに。
そこで今回は、作り置きおかずを上手に冷解凍する方法と、おすすめの簡単レシピをご紹介します。
作り置きおかずを上手に冷凍する方法と不向きな食材
作り置きおかずを上手に冷凍する方法と不向きな食材
- 容器より袋での保存がおすすめ
- 時短冷凍を心がける
- 冷凍をおすすめしない食材
忙しい毎日に役立つ作り置きおかずは、冷凍しておけば保存期間が長くなるだけでなく、食べる量だけ解凍できるので無駄もありません。
とはいえ、どんなおかずでも冷凍できるというわけではありません。中には冷凍に向いていない食材も。
ここでは作り置きおかずを上手に冷凍するコツと、冷凍に不向きな食材を解説していきます。
1. 容器より袋での保存がおすすめ
作り置きおかずの冷凍保存には、ジッパー付きの袋がベストです。特に冷凍専用のものをおすすめします。
タッパーなどの容器は、冷凍庫に入れるとかさばってしまったり、冷凍に時間がかかることも。
冷凍保存用袋は、フラットに入れられ時短冷凍が可能です。
作り置きおかずを袋に入れるときは、空気を入れずにできるだけ平たくしましょう。
冷解凍に時間がかからず、後の調理がしやすくなりますよ。
2. 時短冷凍を心がける
冷凍する際はスピーディーに!時間をかけずに急速冷凍を心がけてください。
作り置きおかずの出来立ての美味しさを保てます。
急速冷凍機能を利用
冷蔵庫に「急速冷凍」の機能がついていれば、ぜひ利用しましょう。
作り置きおかずが完全に冷めてから、冷凍庫に入れてください。温かいまま入れてしまうと、冷凍庫に入っている他のものを劣化させてしまいます。
金属製バットに乗せて冷凍
またステンレスなどの金属製バットに乗せるだけでも、時短冷凍が可能です。
金属は熱伝導率が高いので、食材を素早く冷凍させます。
冷蔵庫に「急速冷凍」の機能がついていない方におすすめの方法です。
3. 冷凍をおすすめしない食材
どんな作り置きおかずでも冷凍保存ができるというわけではありません。
中には、冷凍に不向きの食材があります。ぜひ覚えておきましょう!
食材 | 不向きの理由 |
---|---|
解凍した刺身用などの魚 | ドリップ(旨み)の流出や味の低下につながる |
じゃがいもやレンコン | 食感が損なわれる(すりおろしレンコンやマッシュポテトは可) |
豆腐やこんにゃく | 食感が損なわれる(ひき肉と合わせる豆腐ハンバーグなら可) |
サラダ用生野菜 | 冷解凍することで水分が出る |
完全に火が通った葉物野菜 | 食感が損なわれ水分も流出 |
作り置きおかずを上手に解凍する方法
作り置きおかずを上手に解凍する方法
- 完成品の作り置きおかずは冷蔵庫で自然解凍
- 「半調理」の作り置きおかずの解凍は流水がおすすめ
作り置きおかずを解凍する方法は、レシピによって異なります。
出来上がりの完成品を冷凍している作り置きおかずの場合は、冷蔵庫での自然解凍が基本です。
また最終の調理が必要な「半調理」の作り置きの場合は、凍ったまま調理が可能なものと解凍しないといけないものに分かれます。
1. 「完成品」の作り置きおかずは冷蔵庫で自然解凍
解凍するだけで食べられる「完成品」の作り置きおかずは、冷凍庫から冷蔵庫へ移し替えての自然解凍から始めてください。
和え物やサラダなどは解凍できた時点で食べられますが、温かいおかずは再加熱が必要です。
炒めものや煮物などはレンジ加熱でOK。揚げ物は、トースターで温めるとカリッと仕上がります。
2. 「半調理」の作り置きおかずの解凍は流水がおすすめ
「後は焼くだけ」「後は揚げるだけ」などの半調理の作り置きおかずの場合、凍ったまま調理できるもの以外は解凍する必要があります。
いくつか方法がありますが、時短で手早くできる「流水解凍」がおすすめです。
流水解凍 | 氷水解凍 | 冷蔵庫解凍 | レンジ解凍 | |
---|---|---|---|---|
方法 | ボウルに袋ごと入れて水を流す | ボウルに氷水を入れて浸す | 冷蔵庫に移し替える | レンジの解凍機能 |
メリット | 時短で解凍できる | 低温解凍でドリップが出にくい | 手間がかからない | 自動で解凍できる |
注意点 | 半解凍状態がベスト | 氷が溶けたら順次足していく | 3~4時間かかる | 解凍ムラや過加熱に注意 |
【冷凍作り置き】簡単でボリューム満点!肉&魚おかず8選
【冷凍作り置き】簡単でボリューム満点!肉&魚おかず8選
- ハンバーグ|凍ったままフライパンで焼くだけ
- 豚の生姜焼き|肉も野菜もしみ旨
- 照り焼きチキン|蒸し焼きでジューシーな仕上がり
- 回鍋肉|5分で作れる簡単調理
- 鮭の香草焼き|ハーブの香りがオシャレなディッシュ
- 鶏のバタぽん炒め|酸味とコクで食欲アップ
- ぶりの照り焼き|初心者も簡単に作れる
- 味噌漬けチキン|旨みたっぷりでジューシー
主菜になる肉や魚のおかずを作り置き冷凍しておけば、忙しい平日に大助かりです。
あとは付け合わせの副菜を添えるだけで、キチンとした食事になります。
肉や魚は作り置き冷凍のレシピが多い食材なので、初心者の方にもおすすめです。
ハンバーグ|凍ったままフライパンで焼くだけ
あまり日持ちがしないひき肉は、そのまま冷蔵や冷凍するよりもハンバーグなどの冷凍作り置きにしておく方が保存日数が長くなります。
こちらのハンバーグは円形ではなく四角!四角いハンバーグには、美味しさの秘密があります。
タネを袋に入れ薄く平らにして、お箸などで溝をつけてパキッと折って調理をします。
平らで薄いハンバーグは火が通りやすいので、凍ったまま焼くことが可能です。
ドリップ(旨み)が出やすい解凍の過程を省くので、旨みたっぷりのハンバーグが完成します。
【スリム冷凍】ひき肉はハンバーグにしてスリム冷凍保存! by 冷凍王子❄︎西川剛史|レシピサイト「Nadia|ナディア」
豚の生姜焼き|肉も野菜もしみ旨
半調理の定番といえば、豚の生姜焼きの漬け込みです。
ピーマンとタマネギも冷凍保存できるので、一緒にタレに漬け込むことで、ボリュームアップして野菜不足も補えます。
自然解凍してから常温に少し置いておくことで火の通りがよくなり、豚肉もふんわり仕上がります。
豚こま肉の生姜焼き漬け込み【作りおき】 by 鈴木美鈴|レシピサイト「Nadia|ナディア」
照り焼きチキン|蒸し焼きでジューシーな仕上がり
鶏モモ肉はスーパーの特売日にまとめて売られていることが多く、冷凍作り置きしても美味しい優秀な食材です。
照り焼きは、蓋をして蒸し焼きにすることでしっとりとジューシーに仕上がります。
鶏モモ肉は厚さが均一になるように切り込みを入れながら広げることで、焼き縮みを防ぐことができ、火通りもよくなりますよ。
甘辛タレをしっかり絡めて照りをつけて仕上げたら、冷ましてから冷凍保存しましょう。
照り焼きチキン【作り置き】 by 鈴木美鈴 |レシピサイト「Nadia|ナディア」
回鍋肉|5分で作れる簡単調理
野菜もお肉もしっかり食べられる美味しい中華、回鍋肉です。
キャベツと豚肉を甘辛い味噌で炒めた1皿はご飯がどんどん進み、食べ盛りのお子さんや男性にも満足の1品です。
豚肉にしっかり味付けをして切った野菜とともに冷凍しておけば、炒めるだけであっという間にボリューム満点のおかずが完成します。
味付け冷凍で平日を楽にする♡作る時は5分仕上げ!簡単回鍋肉♡ by 篠原あい/あいのおうちごはん|レシピサイト「Nadia|ナディア」
鮭の香草焼き|ハーブの香りがオシャレなディッシュ
鮭に香り豊かなハーブで下味をつけて冷凍保存したメニューです。
デパ地下で買ったデリサラダを付け合わせにちょっとおしゃれなワンプレートディナーも簡単に作れます。
タイムやオレガノなどお好みのハーブとニンニクを加え空気を抜いてから冷凍してください。
作るときは、凍ったままフライパンで蒸し焼きにしてじっくり加熱しましょう。
【下味冷凍】鮭の香草焼き by 若子みな美|レシピサイト「Nadia|ナディア」
鶏のバタぽん炒め|酸味とコクで食欲アップ
まろやかな酸味とバターの香りが食欲をそそる、鶏もも肉といんげんの炒め物です。
一口大に切った鶏もも肉とシメジを砂糖とポン酢のタレに加えてよくもみ込み、そのまま冷凍保存します。
バターは炒めるときに入れるので風味が損なわれずに、香ばしい香りが口いっぱいに広がります。
味付け冷凍で平日を楽にする♡鶏肉といんげんのバタぽん焼き♡ by 篠原あい/あいのおうちごはん|レシピサイト「Nadia|ナディア」
ぶりの照り焼き|初心者も簡単に作れる
フライパンで簡単に作れるぶりの照り焼きです。
食べるときは、冷蔵庫へ移して自然解凍したあとレンジ加熱してください。
下準備でぶりに塩を振って出てくる水分は、臭みの元になるのでしっかり拭き取りましょう。
フライパンで簡単♪おいしいぶりの照り焼き【冷凍・作り置き】 by 鈴木美鈴|レシピサイト「Nadia|ナディア」
味噌漬けチキン|旨みたっぷりでジューシー
鶏むね肉で作るみそ味の漬け込みチキンです。
鶏むね肉は最初にフォークで数カ所穴をあけてからそぎ切りにすることで、味が染み込みやすくなります。
ビニール袋に調味料とにんにく、しょうがを入れ、よくもみ込んでから冷凍します。
作るときは冷蔵庫で自然解凍し、片栗粉を加えてからこんがり焼いたらできあがりです。
味噌が焦げやすいので、火加減には気をつけましょう。
むね肉de味噌漬けチキン【#作り置き#冷凍保存#マヨ不使用】 by Yuu|レシピサイト「Nadia|ナディア」
【冷凍作り置き】お弁当にもおすすめの副菜おかず7選
【冷凍作り置き】お弁当にもおすすめの副菜おかず7選
- かぼちゃのそぼろあん|ホクホク食感でほっこり
- レンコンつくね|ごはんがすすむ甘辛味
- 鶏ごぼうの煮物|しいたけの旨みがじんわり
- ピーマンと卵のバター炒め|シャキシャキ食感がクセになる
- ニンジンの胡麻マヨ和え|お弁当の彩りにもぴったり
- かぼちゃのデリ風サラダ|簡単&シンプル調理
- きのこのあっさりナムル|食物繊維たっぷりでヘルシー
「作り置き」や「常備菜」レシピで多い副菜ですが、高温多湿の季節には保存状態が気になりませんか。
そんなときは、冷蔵庫よりも冷凍庫での保存をおすすめします。
必要な量だけ解凍していけばOK。いつでも美味しいおかずが食べられます。
かぼちゃのそぼろあん|ホクホク食感でほっこり
とろみのきいたそぼろあんとかぼちゃは、和食の美味しい組み合わせです。
かぼちゃも冷凍保存が可能で、ホクホクした食感をそのまま楽しむことができます。
かぼちゃは先にレンジ加熱で柔らかくしておくことで調味料の味が入りやすくなります。
冷凍保存する場合はあまり加熱しすぎずに仕上げることがポイントです。
冷凍しない場合は調味料を入れてから3分煮込みますが、2分程度にしておきましょう。
かぼちゃのそぼろあん【冷凍作り置き】 by 鈴木美鈴|レシピサイト「Nadia|ナディア」
レンコンつくね|ごはんがすすむ甘辛味
れんこん半分はすりおろし、残りはみじん切りにして形を整えてこんがり焼いたつくねです。
すりおろしのもっちりした粘りとみじん切りのシャキシャキ、2つの食感が味わえます。
うま味と塩気があるはんぺんとコクをプラスしてくれる豚ひき肉としっかり混ぜ合わせて作ります。
ふわシャキれんこんのつくね【冷凍・作り置き】 by 鈴木美鈴|レシピサイト「Nadia|ナディア」
鶏ごぼうの煮物|しいたけの旨みがじんわり
甘辛い照りが食欲をそそる鶏ごぼうとしいたけのうま煮です。
ごぼうやしいたけは冷凍しても食感が変わることなく美味しく食べられるので、冷凍作り置きにおすすめの食材です。
熱したフライパンで鶏もも肉をしっかり焼きこんがり良い焼き色をつけ、染み出たうま味とコクを野菜に絡めながら仕上げましょう。
鶏肉とたっぷりの野菜が入ったうま煮は、メインのおかずにもなる食べ応えです。
鶏ごぼうと椎茸のうま煮【冷凍・作り置き】 by 鈴木美鈴|レシピサイト「Nadia|ナディア」
ピーマンと卵のバター炒め|シャキシャキ食感がクセになる
シャキシャキの食感がクセになるピーマンと卵のバター炒めは、「あと一品」にぴったりです。
肉や魚系の「茶色系おかず」の付け合わせにも彩りがよく合います。
和風のあっさり味がお好みの方やカロリーが気になる方は、バター抜きでも美味しくいただけますよ。
あと1品♪ふわふわ卵とピーマンのバター醤油炒め by ちおり|レシピサイト「Nadia|ナディア」
ニンジンの胡麻マヨ和え|お弁当の彩りにもぴったり
ニンジンの胡麻マヨ和えは、ゴマ油や鶏がらスープを下味ベースに胡麻とマヨネーズでしっかり味付け。
ニンジン独特の風味が消えるので、苦手な方におすすめしたい一品です。
炒めすぎると食感がなくなるので、火加減に注意しましょう。