「下味冷凍」は、時間がある時に冷凍しておき食べる時には時短で調理できるので、働くママや忙しい女子の間で話題の調理法です。
具材に調味料を漬け込むので味がよくなじんで美味しくいただけます。今回は、いろいろな野菜と相性がいい牛肉の下味冷凍レシピをご紹介します。
下味冷凍のメリットと注意点
下味冷凍のメリットと注意点
- 下味冷凍は冷凍焼けの心配無用
- 時短でシミ旨が可能な下味冷凍
- 高温多湿な梅雨~夏場も安心
- 具材や調理法によって異なる下味冷凍の方法
- 下味冷凍の保存は約1ヶ月を目安に
下味冷凍は、食材をそのまま冷凍するよりも簡単で便利な調理法。上手に活用すれば、忙しい日でも美味しくて栄養バランスが取れた食事が可能です。
下味冷凍のメリットと、注意すべき点を解説していきます。
1. 下味冷凍は冷凍焼けの心配無用
肉類を何日か冷凍して、色が変わりパサパサの状態になったことはありませんか。「冷凍焼け」と呼ばれる現象で、調理をしても美味しさを感じません。
冷凍焼けの原因は「乾燥」と「酸化」によるものです。肉をそのまま冷凍していると、肉の表面が空気に触れやすくなるため「冷凍焼け」する可能性が高くなります。
調味料を漬け込んで保存する下味冷凍は、冷凍焼けする心配がありません。
調味料が肉をコーティングして、冷凍焼けからしっかり守ってくれます。
2. 時短でシミ旨が可能な下味冷凍
下味冷凍されたものは解凍した時点でしっかり味が染み込んでいます。具材に調味料をなじませる時間が不要!
時短で調理ができて、仕上がりはシミ旨です。
3. 高温多湿な梅雨~夏場も安心
「作り置き」は毎日忙しくされている方にとって便利なものですが、温度や湿度が高くなる梅雨や夏は保存状態が気になります。
その点、下味冷凍は調理をしてすぐに食べられるので安心です。
ただし解凍方法にはご注意ください。食中毒の菌が発生しやすくなる夏場の常温解凍はNGです。必ず冷蔵庫で解凍しましょう。
4. 具材や調理法によって異なる下味冷凍の方法
下味冷凍は、合わせる具材によって調理法が違っていたり、また調理法ごとに解凍の加減が異なります。
牛肉に合わせる野菜は、水分が少ないものが最適です。特にお肉を柔らかくさせる作用があるといわれる玉ねぎは、おすすめの具材です。
逆に水分が多いトマトやダイコンを使うときは、一緒に漬け込まず解凍後の調理時に合わせるようにしましょう。
また炒め物や揚げ物の場合、解凍はしっかり完全に。煮物の場合は半解凍でも大丈夫です。
5. 下味冷凍の保存は約1ヶ月を目安に
下味冷凍した牛肉は、何年も冷凍庫で保存できるものではありません。
牛肉の風味を損なわず美味しく食べるためにも、冷凍させてから1か月以内を目安に消費してください。
上手に下味冷凍するコツ
せっかく牛肉を下味冷凍をしても、方法が間違ってしまうと残念な仕上がりになってしまいます。
ここでは、上手に下味冷凍するコツやポイントをご紹介します。
上手に下味冷凍するコツ
- 買ってきた当日の冷凍が理想的
- 調味料を肉全体に行き渡らす
- 空気を入れず平らにして密閉
- 冷凍&解凍は短時間で
- 【小ワザ】オイルでより美味しく
1. 買ってきた当日の冷凍が理想的
牛肉を買ってきた日に下味冷凍するのがベストです。できるだけ新鮮な牛肉を選んで、その日のうちに下味冷凍させましょう。
2. 調味料を肉全体に行き渡らす
牛肉から水分が出ている場合はしっかり拭き取り、空気に触れないようにして保存袋に入れてください。
調味料を肉全体に行き渡るように混ぜ合わせ、揉みこみましょう。
3. 空気を入れず平らにして密閉
具材と調味料を入れた保存袋は、空気を入れずに薄く平らにして密閉します。
薄ければ薄いほど、冷凍と解凍時間が短く済みます。ここは丁寧に仕上げてください!
4. 冷凍&解凍は短時間で
冷凍と解凍の時間は、短時間で済ませると牛肉の品質を落とさず、美味しくいただけます。
冷蔵庫に「急速冷凍」の機能がある方は、ぜひ利用しましょう。ない方は、ステンレス製のバットやトレーに乗せるだけでも時短の冷凍が可能です。
5. 【小ワザ】オイルでより美味しく
下味冷凍のレシピに油分が入っていない場合は、オリーブオイルやごま油などをプラスしてください。
オイルが牛肉をコーティングしてくれて、冷凍焼けから守ってくれます。
【煮物】ダシがコク旨の下味冷凍牛肉レシピ4選
【煮物】ダシがコク旨の下味冷凍牛肉レシピ4選
調味料がコーティング代わりになってくれる下味冷凍は、具材の冷凍による乾燥を防ぎます。
特にダシの分量が多い煮物レシピは、乾燥を防ぐだけでなく具材に味がよくなじんでコクのある仕上がりになります。
マイタケのカンタン煮|麺つゆで手軽に
味付けは麺つゆだけのお手軽な煮物です。一緒に合わせるマイタケからもいいダシが出て旨みがたっぷり!
葉野菜の添え物の他に、紅生姜の千切りを薬味にプラスしても美味しいですよ。
漬け込み冷凍の牛肉とまいたけの簡単煮 by 冷凍王子❄︎西川剛史|レシピサイト「Nadia|ナディア」
しぐれ煮|常備菜の定番
常備菜としても定番のしぐれ煮を、下味冷凍で美味しくアレンジ。カットした牛肉とショウガに、醤油、酒、みりん、砂糖を合わせて冷凍して下さい。
調理する時に解凍してから煮込みましょう。作りたてでも、時間をおいたような仕上がりです。
牛肉のしぐれ煮 by 楠みどり|レシピサイト「Nadia|ナディア」
牛すじの煮込み|大根がトロトロ♡
すじ肉と大根の煮込みはおつまみやご飯のお供におすすめです。
煮込み料理は具材が多い方がダシや旨みがたくさん出て美味しくなりますが、大量に作っても一度には食べ切れません。
そんな時は、多めに作ったものを冷凍しておきましょう。冷凍させることで、より味もなじみます。
牛筋肉と大根の煮込み【冷凍・作り置き】 by 鈴木美鈴|レシピサイト「Nadia|ナディア」
牛こまと根菜の煮込み|ご飯によく合う
お買い得パックなどで大量に購入することも多い牛こま肉を使った煮物です。
牛こま肉にダシ、みりん、醤油、酒、砂糖を合わせて冷凍してください。
当日の下準備は野菜を切るだけ。炒め煮をして仕上げます。
ごはんが進む!牛こまと根菜の煮込み by 楠みどり|レシピサイト「Nadia|ナディア」
【炒めもの】フライパンひとつで簡単な下味冷凍牛肉レシピ4選
【炒めもの】フライパンひとつで簡単な下味冷凍牛肉レシピ4選
「下味冷凍」で初心者の方が作りやすいレシピは炒めものです。
具材を切るというのも意外と時間がかかる作業で、さらに包丁をまな板を使うことで洗いものが増えることにもなります。下味冷凍した具材を使えば、フライパン一つで簡単に作れて便利です。
しっかり味付けされた具材は、炒めながら調味料を足すよりも旨みがグンとアップします!
プルコギ|野菜たっぷりでボリューム満点
牛肉とたっぷりの野菜にタレを漬け込んで焼く韓国料理のプルコギは、下味冷凍調理にピッタリ。
しっかり食感のニンジン、パプリカや風味がたっぷりのニラ、シメジなどを合わせてボリューム満点で彩りも華やかです。
醤油の代わりに味噌を使うとコクが出ます。
漬け込んで焼くだけ!野菜たっぷりプルコギのレタス包み by さいとうあきこ|レシピサイト「Nadia|ナディア」
春野菜炒め|あっさり和風味
春を感じるタケノコと菜の花の味噌炒めです。夏は夏野菜、秋はキノコなど旬の野菜でアレンジできます。
下準備した具材にすべての調味料を合わせ、袋に入れて冷凍して下さい。
薄味がお好みの方は、醤油を控えめにして和風ダシを加えるとあっさり仕上がります。
牛肉とたけのこの味噌炒め by 野島ゆきえ|レシピサイト「Nadia|ナディア」
ブロッコリーのマヨぽん炒め|子どもが食べやすい味
マヨぽん炒めは、酸味が効いたまろやかな味わいでお子さんも食べやすいです。
ブロッコリーは栄養分が流れにくいレンジ加熱で、500Wで2~3分程度がおすすめです。
塩コショウをした牛肉とブロッコリーに、マヨネーズとポン酢を漬け込み冷凍して下さい。