お子さんと一緒に登山に行きましょう!自分の足で歩ききる達成感や、澄んだ空気、急斜面など普段の生活では味わえない体験ができます。
登山デビューにぴったりの未就学児でも登れる山や、小学生になったら挑戦したい山など、7つの山をご紹介します。また、子供との登山で注意したい点も5つありますので、しっかりチェックしてくださいね。
子供と登山で気を付けたい5つの注意点
子供は大人より体力がありませんので、気を付けたいことがいくつかあります。
コースタイムや休憩の目安などをご紹介します。また、疲れて歩けなくなることもありますので、抱っこして登山するパターンも頭に入れておきましょう。
コースタイムの目安と標高
登山できる年齢の目安は4~5歳くらいからです。小さい子との登山は、道草・ペースダウン・休憩を考慮して、長め時間を設定する必要があります。
ガイドブックの標準登山時間は大人が休みなしで登山したときの時間ですので、2倍の時間を想定しましょう。
また、子供は高山病にかかりやすく注意が必要です。標高1500m以下にとどめておくといいそうです。
いざという時にも安心の装備
底面に突起のあるスニーカー、帽子、レインウェア、消毒液、真水(傷口を流す用)、バンドエイド、日焼け止め、虫よけスプレーは必須アイテムです。
また、小さいお子さんがリュックを背負うと疲れやすくなります。大人が荷物を持つようにしましょう。
休憩と食事・水分補給はこまめに
20~30分ごとに、こまめに休憩をとりましょう。
その都度、おにぎりやおやつでエネルギー補給をします。水分補給は電解質飲料がおすすめ。2倍に薄めて少しずつ補給すると、胃に負担が少なく良いそうです。
必ず立ち寄りたいトイレ
スタート地点や途中にトイレがあったら、必ず立ち寄りましょう。
トイレの少ない登山道も多いですし、お子さんはなかなかトイレが我慢できません。万が一に備えて、携帯トイレを持参しましょう。
ケガを防ぐ安全な歩き方とマナー
お子さんが谷側を歩かないようにしましょう。滑落の危険があります。走ることも厳禁です。舗装されてない登山道は、転びやすくケガにつながります。
また、他の登山者に当たらないように、崖下に物は落とさないようにしましょう。他の方とすれ違う場合は、登りの登山者が優先になります。
未就学児におすすめの山4選
初めての登山におすすめの山をご紹介します。ロープウェイやケーブルカーがあり、山頂までショートカットできる山など無理なく登山ができます。
陣馬山・高尾山・筑波山は、複数のコースがあるので小学生にもおすすめです。
遠足にも使われる「弁天山」/ 東京都
往復で1kmの短さで、小さいお子さんの登山デビューにぴったり。これなら、ドングリや昆虫に気をとられて座り込んでしまっても気になりません。
幼稚園や小学校の遠足にも使われるそうです。最後までお子さんの足で登れば、達成感も得られるでしょう。低い山ですが、頂上からは写真のような眺めが楽しめます。
頂上でお昼を食べたい「陣馬山(じんばさん)」/ 神奈川県
車で頂上付近まで行くことができるので、体力にあったコースを選ぶことができます。和田峠まで車で行く最短コースの場合、大人の足で往復50分です。
頂上は眺めが良く開けていてテーブルとベンチがたくさんあります。お弁当もいいですし、うどん屋さんもあります。頂上近くの草原で遊ぶこともできるそうです。
山頂まで無理なく到着♪「高尾山(たかおさん)」/ 東京都
高尾山駅までケーブルカーで行けば、頂上まではメインの1号路を通って大人の足で50分。山頂まで半分ほどの場所にあるの薬王院までは舗装された道です。
また、お子さんの体力に合わせて頂上にこだわらないことも大切。さる園にも立ち寄れる中腹のみの2号路なら、大人の足で1週30分程度です。
さる園で小休憩
ケーブルカーの高尾山駅近くにさる園があります。さる園は小規模なので、登山の休憩に立ち寄るのにおすすめのスポットです。生態やボスざるの説明を係の人から聞けます。
巨石をまじかに!「筑波山(つくばさん)」 / 茨城県
標高877mの筑波山は、男体山・女体山の2つの山頂に登山することができます。おすすめは、「おたつ石コース」と「白雲橋コース」を組み合わせて女体山の山頂を目指すコース。
山頂まで大人の足で80分です。コース終盤は巨石がゴロゴロしていて、大人でも足をとられます。帰りはロープウェイに乗って帰りましょう。
もっと気軽に楽しむなら、ケーブルカーで登り、男体山の山頂を目指しましょう。山頂まで大人の足で15分です。
小学生におすすめの山3選
どれも山頂から富士山の絶景が眺められる山です。ケーブルカーや車で中腹から登山できるので、小学校低学年のお子さんにもおすすめです。
小学校高学年になったら、距離を伸ばしたり、道中の景色が楽しめるルートに挑戦してもいいでしょう。
笹をかき分けて「竜ヶ岳(りゅうがたけ)」 / 山梨県
竜ヶ岳の標高は1485m。無料駐車場のある本栖湖キャンプ場から山頂を目指し、同じ道で下るコースがおすすめです。登りは大人の足で2時間くらい。
富士山が近くにあるため、頂上以外からも富士山の絶景が広がります。難所はスタート近くの登山道。ジグザグしていて急なため疲れます。後半で登山道が笹に囲まれますので、夏でも長袖長ズボンがいいでしょう。
ケーブルカーで中腹へ「大山(おおやま)」 / 神奈川県
大山の標高は1,252m。ケーブルカーで中腹まで登れるため、とても便利です。あぶり神社駅でケーブルカー下車→富士見台→山頂と歩きます。大人の足で90分の道のりです。
ケーブルカーの駅周辺はお店も多く、また山頂には茶屋やテーブルとイスがあるのでお弁当も食べれます。
お子さんは、登山のご褒美のソフトクリームやお団子を目当てに頑張るのもいいでしょう。晴れた日は登山道から富士山が見えることもあります。
金太郎ゆかりの「金時山(きんときやま)」 / 神奈川県
金時山の標高は1,212m。金太郎が動物たちと遊んだ山と言われています。様々な登山口があり、登山距離がかなり異なります。
お子さん連れにおすすめなのは、「金時神社入口」からの登山。山頂まで大人の足で90分かかります。無料駐車場があり、他の登山ルートよりも難所が少なく歩きやすい道で子連れに人気です。
後半の岩場が急傾斜なので、小学校低学年のお子さんはサポートしてあげましょう。道には金太郎にちなんだ巨石があり、お子さんに親しみやすい山ですよ。
山頂からは富士山の絶景が眺められますし、まさかりと記念撮影もできます。お子さんの体力がついてきたら、道中の眺めも抜群な急勾配のルートに挑戦してもいいでしょう。
登山でお子さんの新しい一面を発見しよう
関東の親子登山をするのにおすすめの山をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。幼稚園の遠足にも使われる往復1kmの山や、富士山の絶景が見える山、ケーブルカーで中腹まで登れる山などがあります。
日常生活とは違う登山で、お子さんの意外な一面も知ることができますよ。しっかりと準備をして、ご紹介した山へ登山にでかけてくださいね。
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