柳宗理(やなぎそうり)というデザイナーをご存知ですか?名前は知らなくても、作品は見たことがあるのではないでしょうか。
キッチンツールや家具、建造物まで多岐にわたる柳宗理のデザイン。どれも共通するのは、シンプルで機能的なデザインです。日常で使いたい、柳宗理デザインのアイテムをご紹介します。
世界的に認められたデザイナー「柳宗理」
日本の工業デザイナーの草分け的存在の柳宗理。柳宗理のデザインは日本だけではなく海外でも認められています。
パリのルーブル美術館やニューヨークの近代美術館など世界各国の美術館に、多数の作品が収蔵されています。2002年にはその功績がたたえられ、文化功労者に選ばれました。
丸みをおびた美しいデザイン
柳宗理のデザインは、どれもカーブを描いた独特の丸みがあります。
このやわらかいカーブのおかげで、キッチンツールであればすっと手になじむように、家具であれば身体にやわらかく沿うようにデザインされているのです。
日常のものこそ美しく「用の美」
柳宗理の父は「民芸運動の父」として知られる柳宗悦です。柳宗悦は、名もない工人たちの手によって生まれた日用の雑器に美しさを見出し、「用の美」を提唱しました。
柳宗理のデザインには、「用の美」の精神が息づいています。機能的かつ美しいデザインが、柳宗理作品の特徴です。
使い手によりそった「キッチンツール」
柳宗理デザインのキッチンツールは、どれも独特の丸みを帯びた美しいデザインです。これらは主婦やプロの料理人など使い手の意見を聞いて作られています。
独特の丸みがあることで、手になじんで動きをらくにしてくれるのです。キッチンに並べれば、それだけで美しく洗練された印象になります。
スルッと洗える「パンチングストレーナ」
このストレーナーは名前の通り、網ではなく丈夫な18-8ステンレスに穴あけ(パンチング)をして作られているのが特徴です。
目詰まりしにくく、スポンジでスルッと洗うことができます。底面部分は盛り上げて作られているのでテーブルとの接地面が少なく、食材を清潔に保つことができます。
柳宗理デザインのステンレスボールと組み合わせて使うことができます。
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カーブが異なる「ステンレスボール」
柳宗理デザインのステンレスボールは、サイズによって形が異なるのが特徴です。16cm、19cmはすっきりしたラインとなっていて、野菜を和えたり、乾物を戻したりするのに使いやすいサイズです。
そのデザインの美しさは、サラダボウルとして食卓に出しても素敵です。23cm、27cmは丸みがあり、米を研いだり、パンやケーキなど粉ものを混ぜたり、茹でた麺類を流水で洗う時などにおすすめです。
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手になじみつかみやすい「トング」
柳宗理ならではの丸みあるデザインのトング。穴の開いているタイプはパスタなどお湯を切りながら使いたい時に、穴なしのタイプはサラダを取り分けたり、魚を返したりするときに使えます。
持ってみると、すっと手になじみ、想像以上にしっかりとものをつかむことができます。無駄な力が入らないので、何気なく行っている動作を楽にしてくれます。
ツール自体がカーブを描いて美しいだけでなく、その道具を使う人の姿までも美しく見せる力があります。
独特の形が使いやすい「カトラリー」
柳宗理デザインのスプーンは、一般的な縦長のタイプと比べて横長に作られています。この形のおかげでお皿に残ったスープもすくいやすくなっています。
フォークは切れ込みが浅く作られていることで、スプーンフォークのようにすくったりのせたりという使い方をすることもできます。
ツヤ消しステンレスはシンプルで汚れが目立ちにくいので日常使いしやすく、美しいデザインを日々楽しむことができます。
熱々を食卓に「南部鉄フライパン」
日本の伝統工芸品である南部鉄器を柳宗理らしいモダンなデザインで作り上げたフライパン。
左右にカーブした注ぎ口があるので利き手がどちらでも使いやすく、料理をお皿に盛り付けやすい形になっています。南
部鉄器は厚みがあり、保温性があるため冷めにくく、このまま食卓に出せば料理を温かいまま並べることができます。どこか北欧デザインを思わせる形なので、北欧の食器とも合わせやすいデザインです。
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平たい形がポイントの「ステンレスケトル」
柳宗理デザインのステンレスケトルは、なつかしさも感じられる、まさにやかんらしい形のやかんです。
安定感のある平たい形は、火を受け止める面積が大きく、お湯を早く沸かすことができます。
人間工学に基づいてデザインされたハンドルは、水をたっぷり入れても手に負担がかかりにくく、楽にお湯を注ぐことができます。
世界で認められた名作「チェア」
柳宗理デザインが海外で認められるようになったきっかけは、家具のデザインによるものでした。
イームズのもとを訪ねて成形合板で作られた作品と出会いインスピレーションを得て、山形の家具メーカー天童木工と生み出した数々の家具。
日本の伝統工芸と西洋のモダンデザインの融合、まさに「用の美」をかなえたデザインです。
代表的作品「バタフライスツール」
柳宗理の代表的作品と言える、バタフライスツール。ルーブル美術館やニューヨークの近代美術館の永久コレクションに選定されている、名作チェアです。
2枚の成形合板を組み合わせたデザインは、蝶が羽を広げて飛んでいる姿をイメージしています。そのやわらかい曲線は、身体を受け止める美しいラインを作り出しています。
好みの張地を選べる「シェルチェア」
丸みのある成形合板の背もたれとステンレスパイプの脚が、どことなくミッドセンチュリーをイメージさせるスタイリッシュなシェルチェア。
背もたれは適度にしなり、座り心地のよさをかなえています。インテリアに合わせて、好みの張地を選ぶことができます。
スタッキングできる「エレファントスツール」
ポリプロピレンで作られた、エレファントスツール。ころんと丸く愛嬌のあるデザインが魅力です。汚れても丸洗いすることができるので、ベランダやお庭に置くのにもおすすめです。
スタッキングができるので、コンパクトに収納することができます。インテリアに合わせて、5色の中からお好みの色を揃えてみてください。
日常使いに美しく機能的なデザインを
いかがでしたでしょうか。美しさと機能性をかねそなえた柳宗理デザインをご紹介しました。
毎日使う道具が美しく、使い心地がいいと、日々ごきげんに過ごすことができますよね。一度使えば手放せなくなり、もっと早く買えばよかったと思ってしまう名作ばかりです。ぜひ日常使いに揃えてみてくださいね。
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