警察小説というと、何だか堅苦しくて難しそうな気がしてしまいますよね。
読んでみると警察小説は、普段はあまり知ることのない警察の中のことや、政府との関係など学べることもたくさん。
今まで読んだことがないという方こそ、読んでみてほしいジャンルでもあります。中でもおすすめの作品をご紹介していきます。
警察小説を初めて読む方におすすめしたい作品3選
はじめに難しい作品を読んで心が折れてしまっては、せっかく読みたいと思った気持ちがもったいありません。
まず、何から読めばいいの?という方におすすめの、警察小説の中でもさくっと読める作品をご紹介します。
1.日本中が震えたベストセラー作家の代表作「半落ち」
【あらすじ】
「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。
動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの2日間の行動だけは頑として語ろうとしない。
梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは……。
主人公が胸に秘めていた想いに涙が止まらない感動のラスト。被疑者や警察署や検察そして裁判官や記者など、事件を取り巻く様々な人々の心情を赤裸々に描いたヒューマンドラマです。
2.人間の奥に眠る痛切な叫び「慟哭」
【あらすじ】
連続する幼女誘事件の捜査が難航し、窮地に立たされる捜査一課長。
若手キャリアの課長を巡って警察内部に不協和音が生じ、マスコミは彼の私生活をすっぱ抜く。
こうした状況にあって、事態は新しい局面を迎えるが……。
「慟哭」とは悲しみのあまり身を動かし大声を上げて激しく泣くこと。人の心は弱く、悲しいものだと思い知らされる作品です。
ミステリーとしての要素は強くないので、普段からミステリーを読まない方にもおすすめです。
3.SF要素も併せ持つ近未来小説「機能警察」
【あらすじ】
大量破壊兵器の衰退に伴い台頭した近接戦闘兵器体系・機甲兵装。
『龍機兵』と呼ばれる新型機を導入した警視庁特捜部は、その搭乗要員として姿俊之ら3人の傭兵と契約した。
閉鎖的な警察組織内に大きな軋轢をもたらした彼らは、密造機甲兵装による立て篭もり事件の現場で、SATと激しく対立する。だが、事件の背後には想像を絶する巨大な闇が広がっていた…
単なる警察とテロリストのアクション小説ではなく、組織の矛盾や登場人物が抱える心の闇なども描かれており満足感の高い作品。
エンターテイメント性が強く、本を読み慣れていない方でも楽しめます。