ペットと国内旅行はしたことがあるけれど、海外旅行はしたことがないと言う飼い主さんは多いのではないでしょうか。
さすがに遠いし無理と思いがちですが、正しい知識や注意点を知り、しっかり準備を整えれば大丈夫です。
ペットの海外旅行のルールを知って近場からでも行ってみましょう。
海外旅行を決めたときに注意すること3選
そもそもペットは海外旅行に連れて行けるのかと思われている方は多いのではないでしょうか。ペットは連れて行くことは可能です。
ただし、各航空会社によって規定が違うのと、出国時と入国時に手続きがあります。人間もパスポートを用意したり、旅行の荷物を用意したりと色々大変ですよね。
ペットも同じです。ペットの場合は入国・出国ではなく、輸出・輸入になります。海外旅行に行く前に知っておくべきことを紹介します。
輸出条件と輸入条件がある
ペットと一緒に海外旅行をする場合は、日本を出るための条件と旅行先の国の条件をクリアしなくてはなりません。クリアすることによって海外において180日間の輸出待機がなくなり、帰国時の係留期間を12時間以内にすることができます。詳しくは農林水産省のWEBサイトを確認してみましょう。
ペットにマイクロチップの個体識別や複数回の狂犬病予防、海外に必要な追加の予防注射などを行うことを忘れないようにしてください。
飛行機に乗れるペットの種類
航空会社によって違いはありますが、犬、猫、小鳥、うさぎやハムスターなどの小動物は乗ることは可能です。
ただし、自分でペット用の決められたサイズのゲージ(コンテナ)を用意したり、1つのゲージに1匹のみなどの制約があるので注意しましょう。
また夏季期間中はブルドックやシーズー、スパニエルなどの短頭犬種は乗せられないなどもあり、飛行機1機につき3檻可能ですが、各航空会社によって規定が違うため、電話で確認してください。
飛行機の中でペットは不安でいっぱい
ペットは飛行機の中でどう過ごしているのか。自分が用意したゲージも気になりますよね。動物検疫を終えたペットを各航空会社のチケットカウンターに連れて行き、ゲージに入れられた状態で飛行機の貨物室に乗せられます。
飛行機の貨物室での注意

空調機器で管理はされているものの、外気温の影響などで客室とは環境が違うので注意が必要です。暑さ・寒さに対応したものを入れるのがベスト。
また狭い空間や馴れていない飛行機の音なのでペットは不安でいっぱいです。ストレスが大きいのでいつも使っているタオルや飼い主の匂いがついたものを入れてあげると落ち着きます。
ペットと出国(輸出)手続方法6選
ペットが出国(輸出)する際には手続きが必要です。ペットは動物なので世界各国で取り決めがあるのできちんと手続きをしないと海外旅行には行けません。
ペットと出国(輸出)手続き方法を紹介します。ペットと楽しい思い出を作るために頑張りましょう。
1.マイクロチップ装着
個別識別をするため、ISO規格11784及び11785に適合するマイクロチップを取り扱っている動物病院で装着してください。もし他のマイクチップをすでに装着している場合は到着予定港の動物免疫所に確認が必要です。
動物検疫所の読取機で読めないマイクロチップは自分で読取り機を用意しなくてはなりません。マイクロチップは出国時の検査で使うため、くれぐれも忘れずに装着しましう。
2.狂犬病の予防注射・狂犬病の再予防注射
マイクロチップ装着後に、生後91日目以降狂犬病の予防注射を2回以上接種しなくてはなりません。2回目以降の予防接種は前回の接種日から30日以上開けて、1年間以内に接種することになっています。
ただし、生ワクチンではなく、不活化ワクチンか遺伝子組換えワクチンになります。