おうちで野菜を作って、採れたてのものを食べられたらいいなと思いませんか。畑が作れるお庭がないお家でも室内で手軽に栽培できるのが「水耕栽培」です。
本格的な道具を揃えなくても気軽に始められるのもポイント。そこで今回は自宅でもできる水耕栽培のお手軽な方法についてご紹介します。
土を使わず室内で育てやすい水耕栽培
お野菜の栽培と言えば通常は土壌を利用して栽培するイメージが強いですが、土を使わずに水だけで育てていくのが“水耕栽培”です。
手間いらずで始められる
水耕栽培では土づくりから始める必要がないため、始めるときに手間がかかりません。さらに、土壌を使用した栽培では、同じ場所に同じ野菜を育て続けることで“連作障害”が起こる心配もありますが、この心配も不要になります。
安定した収穫が目指せる
主に室内やビニールハウスなどの屋内や閉鎖された環境で育てる水耕栽培は天候に左右されることなく、害虫なども付きにくいというメリットもあります。
ベランダなどで栽培する場合には洗濯ネットなどを利用して育てるなど工夫すればOK。そのため安定した収穫が目指せます。
通常よりも生育が早まる
水に浸し続けながら育てるので、栄養素の吸収効率が良くなり、土壌栽培に比べて生育を早めることが可能になります。日に日に成長を見ることができるので育てがいもありますね。
スーパーで買ったお野菜で水耕栽培を楽しもう
水耕栽培の入門におすすめなのがスーパーなどで買ったお野菜の根を再生させて栽培する方法です。
“リボべジ(リボーンベジタブル)”とも呼ばれていて、節約の味方としても注目されています。ここからは水耕栽培初心者の方におすすめの再生栽培ができるお野菜をご紹介します。
節約メニューに人気の“豆苗”
手頃な価格で季節に関係なく手に入りやすい“豆苗”。スーパーで購入したら豆から約5cmほど上の脇芽を残しカットして使いましょう。
適度な大きさの入れ物に残った根から脇芽までを入れてきれいなお水を与えれば約10日程で食べられるほどに成長します。
成功のポイントは「必ず脇芽を残してカットする」ことと「根はしっかり水に浸けて豆部分には水を浸けないようにする」こと。
あとは直射日光に当たらないようにして毎日新鮮なお水に変えればOK。お財布に優しいだけでなく栄養も満点でおすすめです。
成長も早く何度も再生できる“小ねぎ・万能ねぎ”
薬味として使用頻度も高い“小ねぎ”や“万能ねぎ”。生命力の強い野菜なので失敗が少なくおすすめです。ネギの根元から5cmくらいを残してカットし使用したら、根の部分が水に浸かるように容器に入れるだけ。
根が倒れないようにコップのようなある程度高さのある容器を選びましょう。毎日水を変えてカーテン越しなどで日の当たる場所に置いておくと3~5日で新芽が伸びてきます。
十分に育ったら収穫できますよ。その後も芽は伸び続けますが、株が弱るため、2回目以降の再生をする場合には土に植え替えると良いでしょう。
ビタミンやカルシウムも豊富な“小松菜”
炒め物やスープなどにもおすすめの“小松菜”はビタミンやカルシウムなども豊富でアクも少ない食べやすい野菜です。根から3cmほど上をカットして容器に入れたら、根が浸るくらいまで水を入れて日当たりの良い場所に置いておきましょう。
切り口部分まで水に浸けてしまうと腐ってしまうので気を付けてくださいね。1週間ほど経つと少しずつ葉が伸びてきて、10~15日程で柔らかな葉を収穫できるようになります。
葉を再生して活用できる“大根・ニンジン”
大根やニンジンなどの根菜類の葉は柔らかくてくせもなく、お味噌汁やスープなどの彩に使うのがおすすめ。大根の葉にはビタミンやミネラルも豊富で、にんじんの葉は抗酸化作用もあり健康や美容に効果的です。
ネタの部分から1.5ccmほど厚みを残してカットし、浅い容器にいれて1cmほど水を入れておきます。窓際などの明るい場所で育て、毎日水を入れ替えるようにすると1週間ほどで若葉が出てくるので摘み取っていただきましょう。
おうちで種から水耕栽培に挑戦♪
つぎに種から育てる本格的な水耕栽培に挑戦するお手軽な方法をご紹介します。はじめての方にはレタスや水菜、パセリなどの葉物野菜がおすすめです。
発芽から収穫までの期間も短く場所も取らないのでおうちでも育てやすいのがポイントです。さらに1年中栽培できるので、使いたい時に摘みたての野菜を食べることができるのも嬉しいですね。
100均アイテム中心に出来るDIY栽培
水耕栽培は100均のアイテムを中心に始められるのでとっても気軽な栽培方法でもあります。次のようなものが必要になります。
●プラスチックのトレー
●スポンジ
●ピンセット
●トイレットペーパー(シングルがおすすめ)
●ペットボトル
●水耕栽培用液体肥料
●栽培クッション材(スポンジやバーミキュライトなど)
このように肥料や専用のクッション材など以外は100均や身近なもので揃えることができます。
種をまいて発芽させる
まずは種から発芽させます。底が平らなプラスチック製の容器に数cm角にカットしたスポンジを並べます。スポンジはキッチン用のものの固い部分だけを取り除いて使いましょう。
ピンセットなどで種を一粒ずつスポンジに乗せて種の上にトイレットペーパーなど水に溶ける紙を被せておきます。保湿することができますよ。
スポンジの半分くらいまで水を入れて日当たりの良い場所で育てましょう。
発芽した目を容器を移し替えて育てる
種から発芽して双葉が大きくなってきたら栽培容器に移し替えて育てます。栽培容器は写真のようにペットボトルの上部をカットして、飲み口が下になるように返してセットしてつくれます。
新芽の生えたスポンジをペットボトルの口に差し込んで、下のボトルに水を入れて完成です。根が短くて水に届かない場合にはフェルトなどをスポンジに付けて水を吸い上げられるようにしましょう。
ボトルの水は毎日入れ替え、2~7日おきに規定量に薄めた液体肥料を加えたら明るい場所で管理します。茎がスポンジでは不安定であれば専用のスポンジやバーミキュライトなどのクッション材を入れて支えにしましょう。
水耕栽培キットで簡単スタート♪おすすめキット5選
水耕栽培をより気軽に始めたいという方には専用のキットを使用して楽しむのもおすすめです。道具も揃っていて説明書もあるので初心者の方でも安心♪
場所を取らないコンパクトなものから、本格的なものまで様々登場していますので、好みに合わせて選んでみましょう。
1.お手頃価格でスタートできる“窓辺でサンチュ”
サラダや焼き肉でも定番のサンチュをお家で気軽に作れるキットです。透明なプラスチック製のカップで育てるので発根の様子を見ることができるため学習教材にもおすすめですよ。
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2.ペットボトルにさすだけ“ペットマト”
空のペットボトルに差し込むだけで手軽に野菜を育てられるキットです。プチトマトやスイートバジル、ペパーミントなどのキットが販売されています。
好きな柄の厚紙などをボトルに巻き付ければ見た目もおしゃれになって、日よけカバーとしても使えるのでおすすめ☆
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3.必要なアイテムが揃う“リーフレタス水耕栽培苗づくりキット”
容器やスポンジ、種子など本格的な水耕栽培に必要なものがすべて揃ったキット商品です。すぐに始められるのも嬉しいですね。初心者にもわかりやすい育て方ガイドブックも写真入りで見やすくなっています。
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4.季節に関係なくすくすく育てられる“LEDガーデン”
LEDライト付きなので室内で1年中育てられる栽培ケースです。種からだけでなく、苗やリボベジにも最適。
牛乳パックを4つ並べて入れられるサイズなので、4種類の植物を同時に育てられるのもポイントです♪
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5.インテリアにもおしゃれに馴染む“ベジユニ”
おしゃれなフォルムで水耕栽培が楽しめるキットです。LED照明付きでおうちのどこに置いても育てることができ、インテリアにも良くなじみます。
リビングなどに置けば家族みんなで成長を楽しむことができ、コミュニケーションのきっかけにもなりますね。
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見て・食べておいしい水耕栽培野菜
今回は初心者でも手軽にできる水耕栽培についてご紹介しました。摘みたての新鮮野菜が楽しめるだけでなく、育っていく様子も楽しめるのが魅力的!
是非水耕栽培に挑戦して見てくださいね♪