冬になると楽しめるニットやセーターなどのおしゃれ着。お気に入りの衣類を家で洗濯したくても、縮むのが怖くてなかなか出来ないと思う方もいますよね。
そんな方に向けて、この記事では、自宅でできるお洗濯の手順とコツ、さらにお家クリーニングで揃えたい洗濯用品をご紹介します。
もしも自宅でニット類のお洗濯ができれば、クリーニング屋さんに出すよりも節約にも。すでにお洗濯をしたことがある方も、ぜひチェックしてください!
おうちクリーニングで準備したい3つの洗濯グッズ
おうちクリーニングを始める前に、まずは普段の洗濯にプラスしておしゃれ着を洗うための専用アイテムを揃える必要があります。
ニットやセーターを洗うのに用意しておきたい3つのグッズをご紹介します。
1.「おしゃれ着専用洗剤」で生地へのダメージを減らす
普段使っている洗濯洗剤は基本的にはアルカリ性のものが多くなっています。
デリケートな素材のニットはアルカリに弱いため、洗剤はおしゃれ着専用の中性洗剤を使用しましょう。
お気に入りの香りを選べば、着たときにふんわり香って幸せな気持ちになれます。
2.畳んだニットがぴったり入る「洗濯ネット」を使用
水分を含んだ毛糸は、擦れることでふわふわ感がなくなり、フェルトのように硬くなって縮んでしまいます。洗濯をする際にそのまま洗濯機に投げ込むのはもちろんNG。
ニットをきれいにたたんだ状態で、ネットの中でニットが動き回らないような大きさの洗濯ネットがおすすめです。
3.型崩れを防ぐ「平干しネット」
洗い終わったニットを干すときは、洗濯ハンガーにかけて干すと水のを含んだ生地の重みで形が崩れてしまうため形を整えて平干しします。
風通しが良く、平らにすることが可能であればピンチハンガーやメタルラックの上でも良いのですが、不安定だったり綺麗な形にならないことも。
浴槽のふちに置いて使える大きめの平干しネットがあれば、型崩れする心配もなく水滴も中に落ちるので安心です。
「平干しネット」は100均のバーベキュー網でも代用可
専用グッズでなく、もっと価格を抑えたい方は100円均一などで販売されているバーベキュー用の網でも代用が可能です。
もしも大きさが足りないときは結束バンドなどで複数枚を繋ぎ合わせて使いましょう。
デリケートなニットを洗うときに気をつけたい3つのコツ
デリケートな素材のニットは、洗うときには細心の注意が必要です。洗って持ち上げてみたらサイズが小さくなっていてもう着られない、という悲しいことにならないためにニットを洗う工程のコツをご紹介します。
1.洗濯表示をチェックして最適な洗い方を確認
それぞれの洗濯物には、素材や縫製に適した洗い方が洗濯表示としてタグなどに示されています。
洗濯機が使用できない場合や、使用する水の温度の上限が決まっている場合もあるので注意が必要です。
2016年から海外の表示にに合わせて洗濯表示が変更になっているので、わからない場合は以下のサイトで確認してください。
手洗いのときはぬるめのお湯で「押し洗い」
手洗い表示のニットを洗濯するには、大き目のバケツかたらいと、おしゃれ着用の中性洗剤、30℃程度のぬるま湯を用意します。
洗濯表示で洗濯機の使用が可能であっても、大切なお洋服の場合は手洗いが安心です。
手洗いは、ぬるま湯の中で指を開き気味にして押し、ニットが膨らんできたらまた押すという工程を繰り返し行います。
強くもんだりこすったりすると、繊維が絡み合って縮むことがあるので汚れていてもゴシゴシとこすらないのがコツです。
洗濯機を使う場合は「手洗いコース」や「ドライコース」で
洗濯表示にそって洗濯機を使用する場合は、通常コースでは水流が強すぎて生地が傷んでしまうことがあります。
優しい水流で洗える「手洗いコース」や「ドライコース」を活用してみましょう。
2.洗剤は洗濯物に直接かけずに水やぬるま湯に溶かして
いつもお洗濯をするときに直接衣類に洗剤をかけている方は、ニットを洗うときには注意が必要です。
すぐに洗濯機を回す場合は大きな問題はありませんが、洗剤を入れて少し時間が経ってからスイッチを入れる場合、洗剤の原液が長時間付いていると色落ちする場合があります。
手洗いでも、洗剤を衣類にかけるのではなく水やぬるま湯に溶かしてから使うのがおすすめです。
3.油分を含む汚れは布に洗剤を含ませてたたく
お気に入りのニットにコーヒーやカレーをこぼしてしまったときは、ショックで焦ってしまいますよね。頑固な汚れも、正しく対処すれば自分で落とすことが可能なので以下の手順を試してみてください。
- 汚れている生地の裏に布をあてる
- おしゃれ着用洗剤の現役を染み込ませた別の布でシミの部分をたたいて汚れを移し取る
- 油の色が移らなくなるまで角度を変えながら繰り返す
ニットを型崩れさせないために!干すときの3つのコツ
洗い終わったら、次は干す工程です。洗い終わったニットは、30秒ほど脱水したら室内または日陰で平干しをします。
干し方も間違ってしまうと生地が傷んでしまったり、変色の原因になったりするので注意が必要です。
1.紫外線で生地が傷む!干すときは「陰干し」しよう
陰干しをすることで、ニットの日焼け、黄変、変色、劣化を防ぐことができます。日陰干しでも色褪せが気になる場合は、裏返して干すことでより安心です。
2.もしも縮んでいた/伸びていた場合はここで手当てを
細心の注意を払って洗濯しても、時には縮んだり伸びたりしてしまうことがあるかもしれません。もしも干す段階で気づいたら、早めにケアをしましょう。
ニットが縮んでしまった場合の対処法
気をつけていたのにニットが縮んでしまった……!そんな場合は、ヘア用のトリートメントを溶かしたぬるま湯に縮んだニットをひたすことで元に戻せる場合があります。
縮んでしまったニットはゴワゴワになった髪と同じ状態なので、トリートメントに含まれる「ジメコチン」という成分が縮んで絡まった繊維をまっすぐに伸ばしてくれます。
ニットが伸びてしまった場合の対処法
干している途中でニットの袖や襟周りなどが伸びていることに気づいた場合は、ニットに当て布をしその上からスチームアイロンを浮かせてかけます。
十分に繊維が柔らかくなった、手でぎゅっと握って成形します。最後にアイロンを直接ほんの少しだけ当てて形を整えて完了です。
3.サーキュレーターで乾燥時間を短縮してにおい軽減
せっかく洗濯しても、なかなか乾かずに時間が経ってしまうと生乾きのにおいがついてお洗濯した爽やかさも半減。なるべく短時間で乾かすために、サーキュレーターや乾燥機を使って乾かすと効果があります。
おしゃれなサーキュレーターなら普段から出しておいても素敵ですよね。
しまい方までこだわって♪ニットを保管する2つのコツ
綺麗にお洗濯ができたら、しまい方までこだわりたいところ。1度でも着て洗濯していないものは、長期間クローゼットの中に放置しておかないようにしましょう。
知らず知らずのうちに虫に食べられてしまったり、汚れていた部分から生地が傷んでしまう可能性があります。
せっかく洗ったニットを傷みから守り、上手にしまう方法をご紹介します。
1.ハンガーは使わずたたんでしまうことで型崩れ防止
重たいニットになるほど、ハンガーにかけて保管するのに適しません。袖が伸びてしまったり肩のラインがハンガーの形にぽっこりして綺麗でなくなったりしてしまうためです。
収納ケースやチェストの中に、お店でおいてあるようなたたみ方で重ねてしまいましょう。
動画で覚えるシワがつかないニットのたたみ方
文章だけだとなかなかわかりにくいニットのたたみ方も、動画で見れば簡単に覚えることができます。ニットが傷みにくいだけでなく、見た目も美しくなるので一石二鳥です。
2.シダーブロックで木の心地よい香りに包まれて防虫
シーズン中は毎回お洗濯というわけにもいきませんし、お洗濯をしても虫が寄ってくることもあります。けれど防虫剤のにおいが服に付くのは苦手。
そんな方におすすめなのが、天然の香りで気持ちもリラックスできる無印良品のレッドシダーブロックです。
防虫・消臭効果のある天然木で、香りが弱まってきたら付属の紙やすりで軽く削ることで香りが戻ります。
大切なお洋服は自分で洗うことで愛着も湧く♡
流行に左右されにくいニットは、自分で手をかけてクリーニングすることで愛着も湧き何年も使い続けられるアイテムになります。
自分でお手入れの方法を知っていることで、少々高くてもクリーニング代を気にせずに思いっきり着られるのもメリットです。
お洋服にもお財布にも優しいおうちクリーニングを、暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。
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