そろそろ年の瀬も近づいてきました。年末は何かと忙しいものですが、中でも年賀状作りは一大イベントですが、年賀状に書くコメントが事務的なやり取りになっていないでしょうか。
そんなときは添え書きをしてみましょう。今回は年賀状に添えるコメントについての注意点やコツをご紹介します。
年賀状のマナーを守って印象UP
年に一度の年賀状は書き方や送る時期などつい忘れてしまうという方も多いのではないでしょうか。「あけましておめでとう」と書いて送るのがすべてではありません。
書き方やマナーを間違えると、送った相手に対して大変失礼になってしまうこともあります。
まずは年賀状のマナーについてご紹介します。
松の内までに届ける
まずは年賀状を送る時期についてです。「松の内」という言葉を知っていますか?「松の内」とは一般的に1月7日までの門松を飾る期間のことを指し、年賀状を届ける時期は、松の内までであれば失礼に当たらないとされています。
一般的な常識としては1月3日(三が日)までに届くようにすると良いでしょう。元日に年賀状を配送してもらえるようにするためには、12月15日から25日くらいまでに投函してくださいね。
松の内に間に合わなかった場合や、相手が喪中の場合には年賀状ではなく寒中見舞いとして2月4日の立春までに届けることになります。
送る相手に適した賀詞選び
賀詞とは、祝う気持ちを表す言葉のことで、年賀状でいえば「あけましておめでとう」や「謹賀新年」などのことを言います。
年賀状に使用している賀詞には様々な種類がありますが、送る相手に適した賀詞を選ぶことが重要です。
目上の方へは敬意を示す賀詞を選ぶ
「寿」「福」「迎春」「賀正」「頌春」などのような短い賀詞は丁寧さに欠けるので目下の人や友人などに向けて使うものとされています。
目上の方に贈る年賀状には「謹賀新年」「恭賀新年」「敬頌新禧」「謹んで初春のお慶びを申し上げます」など敬意を示す言葉(謹んで・恭しく)が入った4字以上の賀詞を選ぶと良いでしょう。
間違えやすい賀詞の使い方
多く使われている「明けましておめでとうございます」は送る相手を問わず誰にでも使うことができる賀詞ですが、「新年あけましておめでとうございます」とすると、「新年」と「あけまして」が賀詞の重複となるので気を付けてくださいね。
さらに英語の場合は「A Happy New Year」とすると「よいお年を」という意味になってしまうので、正しい「Happy New Year」を使用しましょう。
縁起の良くない表現は避ける
新年を祝うためのものである年賀状には縁起が良くない忌み言葉や暗い表現は避けましょう。例えば別れる・離れる・去る・失う・絶える・病む・倒れるなどです。
前年のことは「去年」ではなく「旧年」や「昨年」という言葉を使ってください。
相手を思いやる添え書きを
マナーを守って年賀状を作ることはとても大切なことですが、定型文を載せただけの年賀状はまるで企業のDMみたいになってしまいます。
年賀状をもらった時、手書きのメッセージが入ったものをもらうと嬉しいものですよね。
一言手書きで添えるだけで、丁寧で印象に残るもらってうれしい年賀状になります。ここからは年賀状への添え書きについての注意や例文をご紹介します。
添え書きをする際の注意点
添え書きは相手を思いやって書くことが一番大切なことですが、新年のお祝いである年賀状ではいくつか注意しなくてはいけないポイントがあります。
忌み言葉や負担になるコメントでもNG
年賀状のマナーとしてご紹介した賀詞についてや忌み言葉については添え書きでも同様に気を付ける必要があります。相手が不快に感じるようなことを書かないことが大切。
例えば「昨年は体調を壊してしまいましたが今年こそ頑張ります」のように相手を心配させる表現は控えます。
新しい1年の始まりなので、明るく・前向きにが基本です。「今年こそ結婚できるといいね」や「赤ちゃんはまだかな?」など相手が負担に思う言葉も×!相手を思いやって明るく前向きな言葉を添えましょう。
重複や句読点には気を付けて
さらに、あらかじめデザインに入っている文章と重複しないように言葉を選ぶこともポイント。また、「、」や「。」のような句読点は付けないのがマナーです。
以外と知られていないマナーでもあるので、気を付けてくださいね。
親しい友人へは気兼ねせず親しみを込めて
ここからは年賀状を送る相手別に添え書きをする際のポイントや例文をご紹介します。まずは仲の良い友人や同僚などに添える一言についてです。親しい間柄であればマナーや定形文などにこだわったりし過ぎず、気兼ねなく親しみを込めた言葉を添えたいものです。
よく会う友人や同僚へ添える例文
頻繁にあうお友達や同僚には伝えたいことをそのまま書いても問題ありませんが、書く内容に困った時の例文としては以下のようなものがります。
- いつも有難う!今年もよろしくお願いします
- 今年も楽しい一年にしよう
- またみんなでご飯でも食べに行こうね
- 昨年は○○に行った時楽しかったね また遊びに行こう!
- 心豊かな一年になりますように
- 共に飛躍の年にしましょう
- 本年も新たな気持ちでがんばりましょう
最近会っていない友人には気遣う言葉を
最近少し疎遠になっている友人であれば、また会いたいねという言葉や相手の身体を気遣う言葉などを入れると良いでしょう。
- 今年こそゆっくり会いたいですね
- 近くに来た時には是非寄ってね!
- お元気ですか?また久しぶりに会って話でもしましょう
- 同窓会で会えるの楽しみにしてるよ
親戚へは近況報告や相手を気遣う言葉を
親戚への添え書きでは、交流関係があまりない場合に接点を見つけにくい場合もあります。そんな時は自分の家族の近況を報告したり、相手の家族を気遣う言葉を入れると望ましいでしょう。
- こちらはおかげさまで家族一同元気にくらしております
- 早いもので長男は今年小学校に上がります
- お子さまも可愛い盛りになられたことでしょう
- ご無沙汰しておりますがお変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか
- 寒さ厳しき折 ご自愛ください
- 今年は是非家族そろってお伺いしたいと思っております
- 今年もよき年となりますようお祈りいたします
目上の方への添え書きも近況や意気込みを添える
先生や先輩など目上の方への添え書きなら、親戚同様に今の近況を伝えたり、お元気ですか?などの尋ねる言葉を添えるのがおすすめです。
さらに上司に送る年賀状であれば意気込みなどを書き込むと熱意が伝わるかもしれませんね。注意すべき点として、丁寧な言葉遣いを心掛けるようにしましょう。
- こちらは忙しいながら元気に過ごしております
- ご無沙汰しておりますが先生にはおかわりございませんか
- ○○先生のご健康をお祈りいたします
- 今年も宜しくご指導のほどお願い申し上げます
- いつも暖かいお心遣い有難うございます
- 今年はより成長できるようにがんばります
- 本年もご期待に添えるように精進します
- まだまだ未熟ですが先輩方を見習い一歩一歩成長していきたい所存です
もらってうれしい年賀状で新年のあいさつを
今回は年賀状の添え書きについて注意点や例文などをご紹介しました。近年ではプリンターで印刷したり、ネット注文などでそのまま投函したりと添え書きを書かずに送る方も多いようですが、手書きの添え書きは暖かみがあって気持ちも伝わりますよ。
今年の年賀状には一手間加えて是非手書きで添え書きをしてみてくださいね。
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