年越し前の一大イベントである大掃除。一年の汚れをスッキリキレイにして、気持ちよく新年を迎えたいものですね。
家中をお掃除するとなると、どこからどのように始めたらいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は押さえておきたい大掃除のコツをご紹介します。
大掃除にあると便利な道具を揃えよう
大掃除を始める前に掃除道具を揃えましょう。普段のお掃除でも役立つものも多いので、一通りそろえておけば安心ですね。お掃除道具の一例としては以下のようなものを準備するのがおすすめです。
- マスク、ゴム手袋、エプロンなど…自身の装備に
- スポンジ、メラミンスポンジ、使い古しの歯ブラシなど…汚れ落としに
- 雑巾、キッチンシート、新聞、バケツなど…水拭きや乾拭きに
- 洗剤類
100均アイテムをうまく活用しよう
大掃除では普段お掃除しない細かな部分にも目が行きますよね。ピンポイントでのお掃除に便利なのが100均アイテムです。
例えば窓のサッシ用ブラシやワイパー、網戸掃除シート、鏡のウロコとりなど様々なポイント掃除アイテムがあり、とっても便利です。
また、使い捨てのものも多いので、必要な時だけ買って使えば場所も取らずに済みますよ。
洗剤類の取り扱い方は要注意
お掃除のお供の洗剤類は使用方法や効果を要チェックです。塩素系やアルカリ系など混ぜると有害なガスが発生して危険な場合や、製品を傷めてしまうことも。
使用上の注意をしっかり読んで正しく使いましょう。
また、最近注目されている重曹やクエン酸は人に優しく、いろいろなお掃除に使えて便利です。特徴と効果を発揮する汚れを覚えて効果的に使いましょう。
油汚れには重曹
弱アルカリ性の重曹は、人体に無害で食品添加物や医薬品としても使用されているのでお掃除にも安心して使うことができます。
効果を発揮する汚れとしては、“油汚れ”“コゲ”“湯垢”“手垢”などが挙げられます。粒子が細かく水に溶けにくいのでそのまま振りかけて少し濡らしたキッチンペーパーなどで拭きとったり、重曹を少し水で練ってペーストにして使うこともできます。
クエン酸は水垢や石鹸カスなどに
果物の酸味の成分であるクエン酸。水に溶けやすく無味無臭であるのが特徴です。酸性なのでカルシウムなどを溶かしたり、アルカリ性の物質を中和することもできます。
効果を発揮する汚れとしては“尿汚れ・尿石”“水垢”“石鹸カス”など。水回りのお掃除やトイレ掃除におすすめです。水に溶かしてクエン酸スプレーを作り、汚れが気になる場所にかけて磨きます。
汚れがひどい場所にはキッチンペーパーなどに湿らせて汚れに貼り付け、ラップでパックして時間を置くと効果的。
大理石の主成分は炭酸カルシウムなので酸で溶けてしまいます。クエン酸の使用は避けましょう。
合わせ技でぬめりがスッキリ
重曹とクエン酸を混ぜると炭酸が発生し、ぬめりや頑固な汚れを落とすことができます。例えばお風呂やシンクの排水溝などの汚れに最適!発砲する泡が汚れに入り込んで浮き上がらせる力があります。
使い方はまず重曹を排水溝にまんべんなくふりかけ15分ほど放置してからクエン酸水をかけるだけです。すぐに発砲しはじめ、泡がおさまったら水できれいにすすいで終了。
はじめに重曹を汚れに染み込むまで放置することでより汚れの内側から発砲してくれます。
お掃除のスケジュールを決めて汚れを追い出す!
さっそく大掃除を始めよう!と思った時、どこから手を付ければよいのか分からない…なんてことはありませんか?家の中にはお掃除をする場所が沢山あります。
お掃除を効率よく進めるためには順番を決めてとりかかりましょう。
余計なものを捨ててスッキリ!断捨離からスタート
お部屋の掃除を始めるにあたってまず取り掛かりたいのがいらないものを処分することです。余計なものを捨てると気分もスッキリしてお掃除のモチベーションアップにつながります。
さらにスペースが空くのでお掃除がしやすくなったり、捨てても良いタオルや布類はお掃除グッズとして使うこともできます。何年も使用していないものは思い切って処分したり、断捨離もこの機会にしてみましょう。
ただし、片付けで1日終わってしまうなんてこともありますので、片付けとお掃除の日は分けて計画するのがおすすめです。
“上から下へ”“奥から入口へ”が鉄則
大掃除に限りませんが、掃除をするうえで大切なのが“上から下へ”“奥から入口へ”です。床のお掃除をした後に天井のお掃除をするとホコリが落ちて二度手間になってしまいます。
まずは天井やカーテンレール、照明などからはじめて、家具、床という順で埃を落としていくイメージでお掃除を進めましょう。
また、窓際や玄関など降り口からお掃除を始めるとホコリが舞いやすいので、寝室や子供部屋からリビング、玄関などの順で汚れを家から追い出すように掃除する場所のスケジュールを決めていくのもポイントです。
浸け置きなど手を動かさない時間も考える
お掃除する場所や掃除方法によっては置き時間や待ち時間が必要なことがあります。例えば汚れがひどい部分に洗浄液を浸け置きしたり、洗濯機でカーテンを洗っている時間、カーペットやコタツ布団を干す時間などです。
こういった時間は別の作業をすることができます。浸け置き時間が1時間なら1時間程度で出来るお掃除を計画すれば2か所同時に終わらせることもできます。
また、カーテンやカバー類などの布類は埃や汚れが付きやすいため、大掃除の最後にするのがおすすめ。
そのためお掃除が終わる数十分前になったら洗濯をはじめ、お掃除が終わってから干せるように計画するとより無駄なく効率的になりますよ。
場所ごとのお掃除のコツ
ここからはお家の部屋ごとのお掃除のコツをご紹介します。洗剤の選び方や細かい部分のお掃除のポイントをおさえて隅々まできれいにしてスッキリと年越しを迎えましょう。
お風呂掃除は浸け置きで快適に
まず浴槽は、残り湯に重曹を加えて少し置いてからスポンジで汚れを落とすと簡単です。一緒に風呂桶やイスなども浴槽に入れておけば一緒に汚れ落としが可能。
ひどい水垢などの場合にはクエン酸を塗布してからスポンジでこするときれいに落とせますよ。
鏡や蛇口にはキッチンペーパーをクエン酸水浸してから貼り付けて、時間をおいてからスポンジでこすります。キッチンペーパーの上からラップを巻いてパックすると蒸発せずよりクエン酸を浸透させられます。
壁や床、ゴムパッキンのカビには専用の塩素系漂白剤を。ただし他の洗剤と混ざると危険なので、一番初めに取り掛かるか、最後にするなどしましょう。
トイレは床や壁もしっかりお掃除
トイレの便器は日ごろからお掃除をしている方も多いですが、見逃しがちな場所のお掃除もしっかり行いましょう。壁や床は尿汚れやホコリが溜まっています。
濡れた雑巾で汚れをふき取ったり、クエン酸水をスプレーしてふき取るのもおすすめ。
温水洗浄便座のシャワーノズルや便器の内側はメラミンスポンジで汚れをキレイに落としましょう。
キッチンは手抜きせず安心安全にしっかりキレイに
キッチンの大掃除でポイントは換気扇ではないでしょうか。油汚れにホコリが混ざりべたつきます。油汚れ用の台所洗剤や重曹などアルカリ性のものを使って馴染ませておくと効率的に汚れを落とすことができます。
馴染ませた後にブラシやたわしで汚れを落とせばOK。オーブンや電子レンジ、コンロなどの油汚れやコゲにも重曹が効果的です。
キッチン用アイテムもまとめてきれいに洗いましょう。おすすめはキッチン用のアルコール除菌スプレーです。衛生を保つために細菌やウイルスを蔓延させないように仕上げに吹きかけておくと良いでしょう。
特にグレープフルーツ種子エキスなどを使った、天然由来成分を100%使用した除菌スプレーを選べばより安心です。
網戸・サッシ・ガラスの順にお掃除を
窓掃除はガラスから始めがちですが、効率を考えるとまずは網戸からスタート。網戸は取り外して洗う方法の他、室内側に新聞紙を貼り付けて、外側から掃除機で汚れを吸い取るのもおすすめです。
サッシは土砂やホコリが溜まりやすいので、しっかりと隅まできれいに取りましょう。角にたまってしまった汚れは、割りばしにキッチンペーパーを巻き付けて軽く濡らしてこするときれいに取れます。
最後に窓ガラスです。市販の洗剤や重曹水などを使うとひどい汚れもキレイに落とすことができます。洗剤を使わずに新聞紙を使う方法も。
ぬるま湯でクシャっと丸めた新聞紙を濡らして窓を拭き、その後乾いた新聞紙を丸めて拭き上げるときれいになりますよ。さらに新聞紙のインク油の成分が油分を分解してつやを出してくれる効果もあります。
床掃除のポイントは静電気
床のお掃除方法はまず掃除機をかけてゴミやホコリを取り除き、その後中性や弱アルカリ性の洗剤を含ませた雑巾で汚れを落とし、水拭き・乾拭きの順でふき取ります。
ここで意識したいのが静電気の発生です。特に大掃除の時期である冬は乾燥し、静電気が発生しやすく、ホコリを集めやすくしてしまいます。
静電気対策としておすすめなのが、衣類の柔軟剤です。柔軟剤を水で薄めて乾いたぞうきんに吹きかけ、床を拭くなどして使用します。濃い色のタンスやテレビ台、本棚などホコリが目立ちやすい家具にも効果的ですよ。
ポイントをおさえてスッキリ気持ちの良い新年を
今回は大掃除のコツをご紹介しました。1日で全てお掃除する人も、数日に分けてお掃除をする人も、スケジュールを考えて隅々まできれいにお掃除できるよう計画していきましょう。
是非ご紹介したコツをおさえてお家の中をスッキリキレイにお掃除して、気持ちよく新しい年を迎えましょう。
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