気温も落ち着いてくる秋になると紅葉スポットへのお出かけが楽しみになりますよね。九州では地域によって見ごろも変わるので、様々なスポットを訪れて各名所を満喫することができます。
そこで今回は九州でおすすめの紅葉の名所をご紹介します。
【大分】山肌が絨毯のように色付く|くじゅう連山
大分県南西部にあり、阿蘇と共に「九州の屋根」と呼ばれ九州を代表する山“くじゅう連山”。標高1791mの中岳を中心に大船山や久住山など標高1700m級の山々が連なっています。
初夏には国の天然記念物に指定されているミヤマキリシマが山頂に咲き誇ることでも有名ですが、秋になるとリンドウやカエデ、モミジ、ナナカマドなどで山肌一面が赤や黄色に彩られます。
◆くじゅう連山◆
【住所】大分県玖珠郡九重町田野
【見ごろ】10月下旬~11月中旬
登山スポットとしても人気
くじゅう連山は登山道も整備されており、登山のメッカとしても人気です。紅葉シーズンには色鮮やかな景色を楽しむことができます。
おすすめは大船山の頂上付近にある御池に映る紅葉です。他にも初夏にはミヤマキリシマ、冬には雪化粧と四季折々の自然を求めて1年を通して多くの登山客が訪れます。
やまなみハイウェイからの紅葉もおすすめ
くじゅう連山に囲まれたやまなみハイウェイは道中どこを見ても絶景と言える人気のコースです。登山だけでなく、ドライブやツーリングを楽しみながら紅葉を楽しむのもおすすめ。
レストハウスやドライブインなどの立ち寄りスポットもあり、地元グルメを楽しんだり観光情報収集もできます。“牧の戸峠”からは軽装でも散策ができるのでふらりと山登りを楽しみたい方におすすめです。
九州最大のフラワーパーク“くじゅう花公園”
やまなみハイウェイから国道442号線に入った付近には展望台や牧場など自然を満喫できるスポットが沢山あります。
中でも九州最大のフラワーパーク“くじゅう花公園”には東京ドーム4つ分がある花畑で春にはチューリップ、夏にはラベンダー、秋にはコスモスなど年間500種500万本の花々が咲き誇ります。
【佐賀】苔と紅葉のコントラスト|九年庵(くねんあん)
明治時代に佐賀の実業家伊丹弥太郎氏が9年の歳月と高額の費用を投じて建てた別邸と庭園は「九年庵」として平成7年に国の名勝に指定されました。
庭園には多くのツツジやモミジなどが植えられていて、1年を通して美しい景色を魅せてくれます。庭一面に広がる苔も青々として、秋には紅葉との対比を楽しむことができます。
◆九年庵◆
【住所】佐賀県神埼市神埼町的1696
【見ごろ】11月中旬~11月下旬(一般公開:毎年11月15日~23日)
わずか9日間だけの一般公開
九年庵は毎年春と秋のみ一般公開されています。秋の一般公開は紅葉の時期に合わせた11月15日から23日の9日間だけ。
期間中は入場整理券が当日配布されるため、早めの来園がおすすめです。
また、週末には大変混雑が予想され、車は駐車場への入場に待ち時間が発生する場合がありますのでご注意ください。
贅沢な景色を眺めて名物のそうめんを
九年庵がある神埼町は清く豊かな水と良質な小麦の栽培に恵まれていてそうめん作りが栄えています。九年庵から徒歩5分ほどの場所にある“百年庵”では名物のそうめんの他、うどんやそば、古代麺など様々な麺料理が楽しめます。
店内からは背振川(せふりがわ)のせせらぎを見下ろせる席もあり、お料理と一緒に景色も満喫できます。
【福岡】情緒あふれる景色|秋月城跡
福岡の秋月は「筑前の小京都」と呼ばれ、情緒ある城下町として栄えていました。1623年に黒田長政の遺命によって建設された秋月城は歴代藩主の居城となりました。
現在は垂裕神社の山門となっている黒門と、裏門には長屋門だけが残っており、県の指定史跡に指定されています。
例年11月下旬から12月上旬にかけて紅葉の見ごろとなり、多くの観光客でにぎわいます。
◆秋月城跡◆
【住所】朝倉市秋月野鳥
【見ごろ】11月下旬~12月上旬
みどころは「黒門」とのコントラスト
一番の見どころは黒門周辺にある約20本のモミジです。黒門の“黒”とモミジの“朱色”のコントラストが美しく魅了します。
場内はいつでも入場可能ですが、ライトアップ等はありませんので、明るいうちに訪れるようにしましょう。
城下町をぶらりとお散歩
筑前の小京都と呼ばれる城下町は春には桜、夏はホタル、秋は紅葉、冬は雪景色と日本の情緒ある四季を魅せてくれます。
500mの桜並木が観光名所となっていて、ゆったりと散策するのもおすすめです。
“黒門茶屋”では秋月名物の葛餅やお抹茶などの他、旬の山菜を中心にした定食や麺類などのお食事をいただくこともできます。
【宮崎】日本を代表する景勝地|高千穂峡
日本を代表する景勝地として知られる高千穂峡は国の名勝天然記念物に指定されています。代名詞ともいえる「真名井の滝」や、阿蘇山の大爆発によって流れ出た火砕流が浸食されてできた「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」などからなる渓谷美が人気です。
また、深緑や紅葉と1年を通して季節の移り変わりを感じられるスポットとして通年多くの観光客でにぎわいます。
◆高千穂峡◆
【住所】宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井御塩井
【見ごろ】11月中旬~11月下旬
迫力満点の滝と美しい紅葉をボートから
高千穂峡には遊歩道も完備されていますが、より高千穂の自然の魅力を楽しむなら貸ボートで水面からの眺めを楽しむのがおすすめです。
五ヶ瀬川(ごかせがわ)が作り出した柱状節理の造形美や、真名井の滝を間近で体感することができます。
高千穂の情報やグルメが満載“高千穂がまだせ市場”
高千穂峡の散策の立ち寄りどころとしておすすめの“高千穂がまだせ市場”。5年に一度開催される和牛のオリンピックで日本一の称号を得た「高千穂牛」をいただけるレストランや物産展、観光案内所などがあります。
ここでしか手に入らない民芸品なども並びお土産処としても人気です。
【熊本】九州の秘境|五家荘(ごかのしょう)
出典:ごろっとよかもん しあわせやつしろ Facebookページ
標高1300~1700m級の山々に囲まれた五家荘は手付かずの自然の魅力が美しい「九州の秘境」と呼ばれるスポットです。
九州中央山地の険峻な山々に囲まれた場所にあり、壇ノ浦の戦いに敗れた平家が逃れて里を作ったという伝説も残ります。今では新緑や紅葉の名所として親しまれています。
◆五家荘◆
【住所】熊本県八代市泉町
【見ごろ】10月下旬~11月下旬
高さ55mの「梅の木轟公園吊り橋」
出典:ごろっとよかもん しあわせやつしろ Facebookページ
フォトジェニックなスポットとしても人気なのが高さ55m、長さ116mの「梅の木轟公園吊り橋」です。比較的揺れも少ないので安心して渡ることができます。
こちらは五家荘最長のつり橋で、幻の滝と呼ばれていた“梅の木轟”という落差38mの優美な滝に行くことができます。
壮大なスケールの渓谷美が広がり、紅葉の季節にはどこを見ても鮮やかな景色に見惚れてしまいます。まるで空中散歩をしているような感覚が味わえます。
平家落人伝説を伝えるテーマ施設
五家荘に訪れたら是非立ち寄りたいのが“平家の里”です。平家の落人伝説を今に伝えるテーマ施設となっていて、展示品や映像、人形パビリオンなどで平家の歴史や当時の暮らしなどを紹介しています。
豊かな自然に囲まれていて、こちらも紅葉狩りスポットとして人気です。また、神楽やイベントが行われる「能舞台」や、山菜料理やヤマメの塩焼きなどがいただけるお食事処もあり、ゆっくりと過ごせます。
九州の大自然と歴史を感じながら紅葉を満喫
今回は九州の紅葉の名所とおすすめ立ち寄りスポットをご紹介しました。日本屈指の名勝や歴史ある街並み、そこでしか味わえないグルメなど紅葉と一緒に観光も楽しめる場所が沢山あります。
紅葉の見ごろや色付き情報などをチェックして、自然が作る芸術のような美しい景色を楽しんでくださいね。
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