神社では1年を通してたくさんのお祭りが開催されています。様々な意味合いを持つお祭りが開催されていますが、中でも最も重要で盛大なお祭りが“例大祭”です。
春や秋など年に1回又は2回行われる祭典で、日本の伝統芸能を行う神社もあり見ごたえも十分。今回は秋に開催される全国で人気の例大祭をご紹介します。
独特の地域文化が楽しめる東北の例大祭
まずは東北の例大祭をご紹介します。地域に根付いた文化も楽しめるお祭りが沢山あります。参加型のお祭りもあるので、思い出作りにもぴったりです。
【岩手】大名行列の行進が見どころ|金沢八幡神社祭
毎年9月中旬に開催されている金沢八幡神社の例大祭では250年もの間続く大名行列が神輿渡御(みこしとぎょ)と合わせて盛大に実施されています。
かつて八幡宮が火災のため建て替えをすることになった時に大名行列の様式でご神体を守って行進したのを、現在も伝統を守って続けられているお祭りです。ほら貝の音や毛やり・なぎなた、宝箱などを持ち行進する姿は必見です。
金沢八幡神社祭
【開催地】岩手県一関市花泉町金沢字新町・仲町・本町地区 路上
【開催日】2018年9月16日(日)
【アクセス】JR東北本線花泉駅から徒歩34分
詳しくはこちら/一関市公式観光サイト いちのせき観光NAVIへ
【山形】子どもから大人まで参加して楽しむ|寒河江まつり
寒河江まつりは寒河江八幡宮の例大祭として900年の歴史を誇るお祭りです。山形県の無形民俗文化財に指定されている「寒河江八幡宮流鏑馬(やぶさめ)」や、約4000人の担ぎ手が威勢よく神輿を担ぐ神輿の祭典など東北屈指の規模を誇るイベントになっています。
他にもグルメフェスティバルや伝統芸能の披露、奴町巡り、子供神輿など様々な催しが開催されます。
寒河江まつり
【開催地】寒河江八幡宮境内・寒河江駅前広場他
【開催日】2018年9月14日(金)~9月16日(日)
【アクセス】JR左沢線寒河江駅から徒歩10分
【福島】県外からも観光客でにぎわう|霊山神社秋季例大祭
運気を強めるご利益がある神社として県外からも多くの参拝客がある霊山神社では春と秋の2回例大祭が開催されます。例大祭では濫觴(らんしょう)の舞や獅子舞などの伝統芸能が奉納され、大勢の観光客で賑わいます。
京都の嵐山から移植されたと伝えられる境内の紅葉は、この地方にはない鮮やかな色彩で訪れた人を魅了させています。
霊山神社秋季例大祭
【開催地】霊山神社 〒960-0804 福島県伊達市霊山町大石字古屋舘1
【開催日】2018年10月下旬
【アクセス】東北自動道「国見IC」から車で40分
個性豊かな関東・甲信越の例大祭
続いて関東・甲信越地域で開催される秋の例大祭をご紹介します。秋の行楽シーズンに合わせた景観も楽しめたり、重要文化財として指定されたお祭りなど個性豊かなお祭りが勢ぞろいです。
【神奈川】800年の歴史と伝統を伝える|鶴岡八幡宮例大祭
文治3(1187)年に源頼朝により行われた放生会(ほうじょうえ)が始まりと言われる鶴岡八幡宮の例大祭。毎年9月14日~16日にかけて盛大に開催されています。
様々な神事が開催され、15日の例大祭では神前に鈴虫を備えられて静粛な空気の中に秋らしい虫の音が響きます。他にも鎌倉武士の狩装束に身を包んだ射手による流鏑馬など伝統を受け継いだ催しも見どころです。
鶴岡八幡宮例大祭
【開催地】鶴岡八幡宮 〒248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下2丁目
【開催日】2018年9月14日(金)~9月16日(日)
【アクセス】JR鎌倉駅から徒歩10分
【栃木】ユネスコ無形文化遺産に登録|鹿沼秋まつり
鹿沼市中心部にある今宮神社の例大祭として開催されている鹿沼秋まつり。絢爛豪華な彫刻が施された屋台が27台繰り出し盛大に開催されます。2003年には国の重要無形民俗文化財に指定され、2016年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されました。見どころは彫刻屋台が交差点で披露する「ぶっつけ」と呼ばれるお囃子(おはやし)の競演です。
鹿沼秋まつり
【開催地】鹿沼今宮神社周辺 〒322-0068 栃木県鹿沼市今宮町1692
【開催日】2018年10月6日(土)~10月7日(日)
【アクセス】JR鹿沼駅から徒歩10分
関西ならではの神事が行われる例大祭
関西では笑いをテーマにした神事や意地とプライドをかけ競うイベントなど、全国でも珍しい神事が開催されるのも特徴です。ここからは関西の勇壮で華麗なお祭りをご紹介します。
【大阪】全国でも珍しいお笑い神事|西脇八幡神社例大祭
平安時代にできた西脇八幡神社は応神天皇を祭った神社で、歴史と伝統を受け継いでいます。毎年10月の体育の日前の土日で開催される西脇八幡神社の例大祭では、太鼓や隊が集結する宮入りが盛大に開催されるほか、浦安の舞奉納なども執り行われます。
また、全国でも珍しい「お笑い神事」が行われることでも有名。計8名の頭人が八角棒を担いで白い扇を開いて「お笑い、お笑い、アッハッハー」と大声で拝殿をまわります。
西脇八幡神社例大祭
【開催地】西脇八幡神社 〒677-0043 兵庫県西脇市下戸田626
【開催日】2018年10月6日(土)~7日(日)
【アクセス】JR比延駅から徒歩20分
【兵庫】色鮮やかなふとん屋台|曽根天満宮秋季例大祭
藤原道真を祀る神社として有名な曽根天満宮。境内には道真が植えたと言われる「曽根の松」も。毎年10月13・14日に行われる例大祭は曽根天満宮最大の行事で、大竹を割り砕く「竹割」や「奉納相撲」など様々な神事が行われます。
中でも見どころは2トン近くある色鮮やかな「ふとん屋台」による勇壮な練り合わせです。担ぎ手たちは地域の意地とプライドにかけて必死にふとん屋台を担ぎ練り競います。
迫力満点!四国・中部地域の例大祭
四国では勢いのある迫力満点な例大祭が開催され、多くの人で賑わいます。豪華な装飾が施された屋台も見どころです。
【香川】勇壮豪華な「ちょうさ」|大野原八幡神社秋季例大祭
観音寺市内には117台の「ちょうさ」と呼ばれる太鼓台があり、10月には各地域でちょうさ祭が開催されます。大野原八幡神社で開催される例大祭では毎年10月の第三日曜日に赤白の「とんぼ」が映える勇壮で豪華なちょうさが20数台町内を練り歩きます。
スポットライトや提灯で飾られた夜の宮入は圧巻の見どころです。
大野原八幡神社秋季例大祭
【開催地】大野原八幡神社 〒769-1611 香川県観音寺市大野原町大野原
【開催日】2018年10月19日(金)~10月21日(日)
【アクセス】高松道大野原ICから車で5分
【徳島】けんかだんじりと呼ばれる|橘海正八幡宮神社例大祭
毎年10月1・2日に開催されている橘海正八幡宮例大祭は「喧嘩だんじり祭り」ともいわれる迫力があり、見物客を圧倒するお祭りです。
4トンもあるだんじり4台を町内の若者がひき、猛烈な勢いでぶつけ合うという豪快で勇壮なイベント。祭礼は江戸時代初期から開催されていたという伝統のあるお祭りです。
橘海正八幡宮例大祭
【開催地】徳島県阿南市橘町橘町旧商店街
【開催日】2018年10月1日(月)~2日(火)
【アクセス】JR阿南駅からバスで15分
大勢の人で賑わう九州地区の例大祭
最後に九州地区で開催される人気の例大祭をご紹介します。多くの人で賑わう盛大なお祭りが各地で開催されています。
【熊本】馬追いで有名|藤崎八幡宮例大祭
千年以上の歴史を持つ藤崎八幡宮の例大祭は、熊本で最大の年中行事として知られています。隋兵と呼ばれる武者行列では約2万人の行列が練り歩きます。
さらに、飾りつけした馬をけしかけるようにして負いながら進む「馬追い」が祭りを盛り上げます。毎年30万人の人でにぎわうイベントです。
藤崎八幡宮例大祭
【開催地】藤崎八幡宮周辺 〒860-0841 熊本県熊本市中央区井川渕町3-1
【開催日】2018年9月16日(日)
【アクセス】JR熊本駅からバスで10分
【宮崎】巨大人形が練り歩く|山之口弥五郎どん祭り
的野正八幡宮(まとのしょうはちまんぐう)の例大祭として毎年11月3日に開催される山之口弥五郎どん祭り。秋の収穫を感謝するとともに、地域の安全と息災を願って神楽や郷土芸能が奉納されます。
一番の見どころは竹で組んだ身体に麻の衣をまとい、赤い面をつけた「弥五郎どん」と呼ばれる4mもある巨大な人形が登場する“浜殿(はま)下り”です。獅子舞や神官たちに続いて子供たちが弥五郎どんを引きながら進みます。
山之口弥五郎どん祭り
【開催地】弥五郎どんの館、的野正八幡宮周辺
【開催日】2018年11月3日(土)
【アクセス】JR山之口駅から車で5分
地域の伝統文化に触れる例大祭を楽しもう
全国で開催される秋の例大祭をご紹介しました。今回ご紹介した例大祭の他にも個性豊かなお祭りが多数開催されています。1年で最も大きなイベントとして盛大に執り行われる例大祭は地元の伝統文化にも触れられる貴重な機会です。
是非いろいろなお祭りに参加して楽しんでみてくださいね。
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