雨が降り続き、家の中もジメジメと湿気が高くなる梅雨の時期。湿気が高いと不快で気分が憂鬱になりがちなだけでなく、カビやニオイの原因にもなります。そんな湿気の多い梅雨の時期も、ごきげんで快適に過ごしたいものですね。梅雨の時期を快適に過ごす方法と、湿気対策の効果的なアイテムをご紹介します。
梅雨時期に湿気が高いと何が起きるのか
日本の夏は高温多湿。中でも梅雨の時期は特にジメジメとした湿気が気になります。気温が高くなると空気中に含まれる水分の量が上がります。同じ湿度50%でも、気温10℃よりも気温25℃の方が空気中には多くの水分が含まれています。そのため、気温の上がる6月7月は湿気を高く感じて不快になるのです。
湿気が高いと発生する「カビ」
梅雨の時期、湿気の高い日が続くと、心配になるのはカビですね。お風呂やキッチンなどの水回り、布団や押入れ、食べ物など。また畳や壁、窓まわりも結露からカビが生えてしまうことがあります。湿度が高く、気温も高い梅雨の時期は、カビの生える条件がそろっているのです。カビが生えるとその胞子が飛び、吸い込むことで健康を害したりアレルギーの原因になったりします。
すでに生えてしまったカビがある場合は、乾拭きをするとカビの胞子が舞い上がって部屋に広がることになります。かといって水拭きをすると、水分が加わってカビの繁殖を促す結果となります。カビの除菌に有効なのは、「消毒用エタノール」です。スプレー容器に入れた消毒用エタノールをスプレーし、きれいにふき取ります。ふき取ったら再度スプレーしておくと、カビ予防としても効果的です。
カビが生える4つの条件
カビはどういった条件がそろうと生えてしまうのでしょうか。カビが生えるには、「栄養」「酸素」「温度」「湿度」が必要です。「栄養」とは、ホコリや汚れ。塗料や接着剤なども栄養源になる為、完全に取り除くことは困難です。「酸素」や「温度」も取り除くことはできません。結果コントロールできるのは「湿度」ということになります。湿度をコントロールし、低く保つことでカビを防ぐことができるのです。
簡単で有効な湿気対策は「換気」
一番簡単で有効な湿気対策は、窓を開けて換気することです。梅雨の晴れ間には、窓を開けて風を通しましょう。この時家の中を空気が循環するように、ドアや押入れの引き戸を開けておきます。窓も2か所を開けて空気の通り道をつくると効果的です。
扇風機を使って効果的に換気
換気をする際に、扇風機を使うと効果的です。押入れの換気をする時は、両方のふすまを半分ずつ引いて、左右が開いている状態にし、片側から押入れの中に向けて扇風機の風を送ります。すると反対側から湿気のこもった空気が押し出され、効果的に換気を行うことができます。
エアコンのドライ機能を活用する
エアコンを活用することも効果的です。ドライ機能とは、部屋の空気中の湿度を下げることを最優先とした機能です。湿度が目標の値になるまで、微弱な冷房運転を行ってくれます。ドライ機能の中でも、「弱冷房除湿」は室温も湿度も下げたい時に使用し、「再熱除湿」は室温を下げずに湿度を下げたい場合に使う機能です。電気代は「弱冷房除湿」よりも「再熱除湿」の方が高くなります。
部屋干しをする時に、エアコンのドライ機能を使うと、室内の湿度が下がり洗濯物に含まれる水分が空気中に逃げていくので、早く乾かすことができます。さらに扇風機で風を起こすと空気が循環し、より早く乾かすことができます。
湿気対策に効く♪5つのアイテム
電化製品に頼らずにできる湿気対策も、たくさんあります。昔ながらの方法から、新しいアイテムまでさまざまです。湿気対策も、おしゃれに楽しむことができたら嬉しいですね。そんなアイデアをご紹介します。
湿気取り・脱臭もしてくれる「重曹」
ナチュラルクリーニングにも活躍する重曹。重曹には、湿気を吸い取る力があります。湿気だけでなくニオイも吸い取ってくれます。ビンなどに重曹を入れ、フタをせずに湿気の気になるところに置いておくだけ。アロマオイルを数滴垂らせば、いい香りを楽しむことができます。
湿気を含んだ空気は下に下がるため、棚などに置くときは低いところに置きましょう。量もたっぷり使用します。湿気を吸った重曹はかたまりになるのですぐわかります。使用後は、ナチュラルクリーニングとしてお掃除に使うことができます。
昔からのアイテム「木炭」
昔から使われている木炭にも、湿気とニオイを取る効果があります。それだけでなく、湿気が多い時には湿気を吸い込んで木炭にため込み、湿気が少なくなると湿気を吐きだし、空気中の湿度を一定に保とうとしてくれます。湿気やニオイを吸わなくなった時には、天日干しをすればよみがえります。昔から使われていて、何度も使えるエコなアイテムです。
人気急上昇!おしゃれな「珪藻土スティック」
おしゃれな湿気対策として人気が急上昇中なのが、珪藻土で作られたアイテムです。「珪藻土」とは藻が化石化してできたものです。非常に高い吸水性があり、さらに吸い取った水分は水蒸気として放出するので、適度な湿度を保ってくれます。ニオイも吸収し耐火効果もあるため、建築において壁材として利用されてきました。最近はその効果から、バスマットやコースターなど様々なアイテムが作られています。
湿気対策としては、ブロック型、スプーン型などを塩や砂糖、インスタントコーヒーのビンの中に入れておくだけ。湿気で固まることを防いでくれます。スプーン型はそのまま計量として使えるので便利ですね。効果が薄まってきたときは、天日干しをして乾燥させれば、効果が戻ります。
食品に多く使われる「シリカゲル」
食品の乾燥材としてスタンダートに使われているシリカゲル。軽いので、海苔やスナック菓子などの湿気対策に使いやすいアイテムです。100円ショップなどで購入することができます。湿気がたまってしまった時は、電子レンジにかけたり、天日干ししたりすることで復活するものもあります。
「アロマオイル」で気持ちも軽やかに
ジメジメと不快な梅雨の時期は、精神的にも気持ちが下がってしまいがちです。そんな時は、スッキリさわやかな香りのアロマオイルを取り入れてみましょう。清涼感のある「ペパーミント」の香りは、気分をすっきりさせてくれます。蒸し暑くて眠れない時などに枕元に香りを染み込ませたアロマストーンなどを置くと、心地よい眠りにつけそうですね。抗菌作用も期待できるので、梅雨のニオイ対策にもおすすめです。グリーンのすっきりとした香りの「ティーツリー」は、抗菌や抗真菌作用が期待できるので、重曹に混ぜてお掃除に使うとよいでしょう。
梅雨時期の芳香浴は、水を使うアロマディフューザーは室内の湿度をあげてしまうため、アロマストーンや水を使わない超音波アロマディフューザーなどがおすすめです。長雨が続いて憂鬱な気分の時には、フレッシュでさわやかな香りの「グレープフルーツ」、キリッとした酸味のある香りの「レモン」、すっきりとした清涼感の香りの「ローズマリー」など。お好みの香りを楽しんでみてください。
快適な梅雨を過ごしましょう
いかがでしたでしょうか。梅雨のある日本に住むかぎり、ついてまわるのが湿気です。四季の美しさは日本の良いところでもあるので、湿気に負けず、梅雨時期も軽やかに季節の移りかわりを楽しみたいですね。ぜひご紹介した湿気対策で、梅雨時期も快適に楽しくすごしてくださいね。
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