和の華やかさを感じる「つまみ細工」は日本の伝統工芸の一つとして江戸時代から伝わる歴史ある手法。
伝統工芸と聞くと敷居が高いように感じてしまうかもしれませんが、一つ一つの工程は簡単でハンドメイド初心者でも始めやすい手芸です。
今回は、今ハンドメイド愛好家の中でも注目されているつまみ細工の作り方とコツ、椿や桜などの作品のアイデアをご紹介します。
材料や作り方もシンプルなつまみ細工
つまみ細工とは江戸時代から伝わる日本工芸品で、ピンセットなどでつまみながら作るので“つまみ細工”と呼ばれています。
舞妓さんや七五三の髪飾りや和装小物にもぴったりですが、最近ではピアスやネックレスなど普段のおしゃれに取り入れて楽しむ方も増えています。
初心者にも簡単なつまみ細工の作り方
つまみ細工の作り方の基本は、ちりめんの生地などを正方形に切って折り畳んでパーツを作り、それぞれを接着剤で組み合わせていき、お花など様々な形を作ります。
ほんの少し根気がいる手芸ではありますが、一つ一つの工程はシンプルで簡単なので気軽に楽しめます。
100均でも材料が揃う!つまみ細工は始めやすいのも魅力
まずはつまみ細工を作るうえで必要になる材料をご紹介します。材料は手芸店や100均でも気軽に揃えられるものばかりです。
つまみ細工の材料・道具 | 詳細 |
---|---|
生地 | 一般的にはちりめんや正絹などを使用することが多いですが、好きな生地でOK |
ピンセット | 先が細いものがおすすめ |
ボンド又はでんぷんのり | 少量ずつ使うので、爪楊枝を用意すると塗りやすい |
台座になるもの | 厚紙や発泡スチロールの半球など作りたい形に応じて使用する |
洗濯ばさみ | パーツを作って接着剤を乾かすときにあると便利 |
アクセサリー金具 | ヘアピンやピアス、ネックレスなど |
丸みがかわいい“丸つまみ”の作り方10選
出典:You Tube/つまみ細工 丸つまみ 作り方 How to make a kanzashi 着物 浴衣髪飾り作り方
ここからはつまみ方の基本である“丸つまみ”と“剣つまみ”という技法を使ったパーツの作り方とアレンジアイデアをご紹介します。
まずはぷっくりと丸みがあってかわいらしい“丸つまみ”の作り方です。
正方形に切った生地を三角形に2回折り畳んだら、両端を折り返してボンドをつけます。
台座にそのまま貼り付けずにパーツを複数作るときには洗濯ばさみで先をはさみ乾かすと効率的です。
始めは少し大きめの生地を使って練習して、徐々に小さなパーツを作るようにするのが上達のコツです。
1.キットで作るおしゃれな和装髪飾り
初めてつまみ細工に挑戦するなら、キット商品でチャレンジするのもおすすめです。
こちらは金属下がりと鈴付きの藤下がりの2種類の髪飾りが作れるキットで、成人式や卒業式、結婚式や七五三など様々な場面で使える髪飾りです。
丸つまみだけで作れるので、気軽につくることができますよ。
2.取り付けも簡単なお花ヘアピン
こちらもキットで作る髪飾りです。
ぷっくりと丸みのあるお花がかわいらしく、赤と白のグラデーションもキレイな髪飾り。
ヘアピンになっているのでショートヘアや髪の毛の量がまだ少ないお子さんの髪にも着けやすいですよ。
大きさは、大きい方が4.5cmの花飾りと6.5cmの藤下がりで、存在感もあります。
3.シルクのツヤがおしゃれなコームの髪飾り
丸つまみで作った花弁を4枚で一つの花にして、コームに付けた髪飾りです。シルクの生地を使用していて、キレイなツヤがおしゃれ。
大きさの違うお花を組み合わせてバランスよく並べると、ボリュームも感じる作品になります。
4.くるみボタンで作るヘアゴム
くるみボタンを台座にしてリネンやコットンの生地で作った丸つまみのパーツを接着させて作るヘアゴムです。
中央にはウッドビーズを飾って、ナチュラルな印象に。
カラーや素材を変えるとつまみ細工でもカジュアルな印象のアクセサリーに変身します!
5.上品な色使いの和ピアス
桔梗模様の上品で華やかな和ピアスです。ビーズの接続にはゴールドの9ピン金具を使っていることで華やかさが増します。
浴衣や成人式、結婚式などの和装用にも、普段使いにもいろいろなシーンで使えます。