日本列島の中でもいち早く秋が訪れる北海道。北海道の秋は短く、あっという間に雪がちらつく冬になってしまいます。けれど、大自然の雄大で思わず息を飲んでしまうような絶景が見られるのも、秋の北海道の魅力です。
そんな北海道の短い秋を楽しめる紅葉の名所をご紹介します。
北海道の紅葉の見頃やおすすめの服装
北海道は日本で最も早く、駆け足でやってきます。本州から訪れる場合は気温差で風邪を引くなんてことにならないようにしたいですよね。北海道に紅葉を見に訪れる方におすすめの服装や注意点をご紹介します。
北海道の紅葉の見頃は9月下旬〜10月下旬
北海道の紅葉の見頃は、9月下旬から10月下旬のおよそ1か月間。期間が短いので見逃さないようにしましょう。
標高の高い山では9月初旬には色づきが始まる北海道の紅葉。気温は一気に下がり、とりわけ朝晩は冷え込みます。下旬の朝は水たまりに氷が張る日も。10月の平均気温は11.8℃、最高気温は16.2℃、最低気温は7.5℃です。
平地でもジャケットやセーター/薄手のコートは必須
天気が良くても風が冷たいこの時期の北海道では、薄手のニットやセーターなどは必須です。標高の高いところなどに行く場合は、厚手のセーターでも良いでしょう。冷えやすい方は、手袋やマフラー、服の下に履けるタイツも必要です。
カイロなどを持って行くのもおすすめ
紅葉狩りでは長時間外にいることになるので、冷えやすい方はカイロなどの保温グッズを持っていくと安心。寒い場合は我慢せずにカフェなどで暖をとって風邪を引かないように旅を楽しんで下さいね。
水面に映る紅葉が楽しめるスポット3選
北海道の大きな湖に映し出される、広い空と鮮やかな紅葉。運が良ければ、風の無い日はまるで鏡のように水面に映る木々を見ることができます。そんな景色に出会える、おすすめの場所をご紹介します。
1.北海道の大自然を楽しめる「大雪山高原温泉」の紅葉
北海道最高峰の山である大雪山には、高山植物が豊富にあり手付かずの自然が楽しめます。高原温泉周辺にはいくつかの沼がありますが、中でもおすすめは滝見沼。
沼の向こうに滝が見え、周囲の山々と合わせてまるで絵画のような景色です。
熊の出没地でもあるので行く前に情報をチェック
大自然であることの裏返しでもありますが、高原温泉地区は野生の熊の出没地としても有名です。散策は山に詳しいガイドさんなどと一緒に回った方が安心です。
◾️住所:北海道上川郡上川町層雲峡
2.「鏡沼」で水面に映るもうひとつの秋を楽しむ
多くの観光客が訪れる人気の観光地のニセコ。凪いでいる日は、鏡のように周辺の景色が湖面に映り込みます。周囲からは自然の音しか聞こえない、静かな景色は見とれてしまう眺めです。
詳細は公式サイトをご確認ください。
※2018年9月6日に発生しました北海道胆振東部地震の影響により、函館本線など多くの路線で運行を休止しています。運行情報についてはJR北海道 列車運行情報をご覧ください。
ニセコでは新鮮な野菜や乳製品が味わえる
ニセコエリアは、観光業だけでなく農業も盛んな場所。チーズやアイスなどの乳製品も有名です。雰囲気のあるカフェで、新鮮なお野菜やお料理をぜひ味わってください。
ニセコチーズ工房で手作りの北海道産チーズを
ニセコの豊かな自然の中で営まれている小さなチーズ工房のニセコチーズ工房。じっくりと愛情を込めて作られたチーズは風味豊かで濃厚です。店内にはカフェもあり、晴れた日にはニセコの山々が望めます。
3.「神の子池」で神秘的な風景に感動!
池の底からこんこんと澄んだ青く透明度の高い水が湧き続ける「神の子池」。緑の中で太陽の光に照らされた光景はそれだけでも神秘的ですが、周囲の木々が紅葉する秋の時期もより一段と魅力的です。
悠々と泳ぐオショロコマも見られる
深さ5mの池の底から水が湧き出す光景が見られるほど透明度が高い神の子池。水の中をよく見ると、底面から湧き出している水の流れの近くで、気持ち良さそうに泳ぐオショロコマもいます。
ドライブにおすすめな北海道の紅葉スポット2選
道が広くまっすぐで、運転に慣れていない方でも運転しやすい北海道。北海道のドライブは、窓を開けて自然の風を楽しめるのも魅力です。そんな心地良いドライブをしながら、紅葉を楽しめる北海道のスポットをご紹介します。
1.まるで空中ドライブをしているかのような「三国峠」
三国峠は、上士幌町から層雲峡方面へと抜ける峠で、広大な樹海の上に松見大橋という橋が架かっています。道路の他には建物もなく、まるで別世界に来たかのような、北海道民でも憧れるスポットです。
頂上にある三国峠caféでは自家焙煎のコーヒーも
展望台にある「三国峠café」では、自家焙煎したコーヒー豆を丁寧にハンドドリップしたこだわりのコーヒーが味わえます。大自然の中で、深く香ばしいコーヒーで、冷えた身体をほっこりと温めて。
2.美瑛の丘で小麦色に染まる丘とカラマツを
パッチワークの丘とも呼ばれる、なだらかに広がる丘一帯は、異なる作物が植えられているため、それぞれの畑が想い想いに色づきます。夏の色鮮やかな景色も良いですが、秋の黄金色に染まる丘も素敵です。
美瑛町全体が丘の町で、様々な表情の丘が色々なところで見られるので、是非自分だけのおすすめのスポットを見つけてくださいね。
美瑛では青い池も見逃せない
Appleのデスクトップにも選ばれ、世界的にも有名になった美瑛の白金青い池。紅葉の時期は、池の青と紅葉の黄色と赤のコントラストが非常に綺麗です。
札幌市内でアクセス良好!おすすめの紅葉スポット2選
日帰りや1泊2日の旅行などでは、広い北海道で地方に行くのは大変です。札幌市内なら、新千歳空港から電車1本、約40分ほどで辿り着るのでアクセス良好です。短い時間でも気軽に行ける、おすすめのスポットをご紹介します。
1.北海道大学のイチョウ並木は黄金のトンネル
札幌駅の北口方面から徒歩10分足らずで到着できる北海道大学。キャンパスには、東西約380m続くイチョウ並木があり、観光客や地元の方に毎年人気のスポットです。
ライトアップも!散り際はイチョウの絨毯の上を歩ける
黄金色に色づいたイチョウが散り始めると、イチョウ並木の下の通路は落ちた葉で埋め尽くされカーペットのようになります。
北大金葉祭では、ライトアップや屋外カフェ、学生サークルによる楽器の演奏もあり、ちょっとしたお祭りのような雰囲気になります。
◾️住所:北海道札幌市北区北13条西5~7丁目北海道大学構内
詳しくは北海道大学新聞編集部公式サイトをご確認ください。
※2018年9月6日に発生しました北海道胆振東部地震の影響により、北海道大学では節電などの対策を行っています。
2.「モエレ沼公園」でアートと紅葉を楽しむ
世界的に有名な彫刻家のイサム・ノグチが設計を手がけた札幌市東区にある公園です。広大な敷地では、アートと自然が融合した美しい景色が広がります。秋は園内のエゾマツが紅葉し、雰囲気のある空間になります。
公園内ではレンタサイクルも利用可能
広い園内では、2時間200円で自転車の貸し出しも行われています。緑と美しいオブジェに囲まれた園内で、風を切りながらのサイクリングも気持ち良いですよ。
※2018年9月6日に発生しました北海道胆振東部地震の影響により、開園状況が変更になる可能性があります。
心も身体もぽっかぽか♪紅葉を楽しめる温泉2選
各地に有名な温泉地がある北海道。山間にある温泉の露天風呂からは、美しい紅葉や時には野生動物まで見られることもあります。そんな自然いっぱいの北海道でおすすめな温泉をご紹介します。
1.「豊平峡ダム」では雄大な紅葉が見られる
ダム湖である定山湖は、「ダム湖100選」にも選ばれた景勝地として有名なスポット。展望台からの景色は壮観です。
詳しくは公式サイトのお知らせをご確認ください。
※ 2018年9月6日に発生しました北海道胆振東部地震の影響により、ダム入口地域を運行するハイブリッド電気バスが9/10まで営業を中止しています。
今後の運行状況については公式サイトをご確認ください。
冷えた身体を温めに豊平峡温泉へ
紅葉を見て冷えた身体を温めてくれるのが、近くにある豊平峡温泉です。温泉からは、紅葉を眺められる上に泉質も最高。温泉名物のナンカレーも必ず味わいたい逸品です。
2.「糠平温泉中村屋」では最高の非日常が味わえる
露天風呂の目前には林があり、タイミングがよければ野生のシカが現れることも。日帰りでは混浴となりますが、宿泊者限定で露天風呂の貸切も可能です。
まもなく崩れゆく幻の橋「タウシュベツ川橋梁」も近い
一生に一度は見たい絶景に選ばれた「タウシュベツ橋梁」はコンクリートの鉄道アーチ橋。現在は使われておらず、SNSなどで人気になり世界からも観光客が訪れるスポットです。
極寒の地のため修復は難しくもうすぐ崩落すると言われています。繋がっているうちに一度は見ておきたいですね。
今年の秋は北海道で大自然の紅葉を満喫しよう
四季を通して、様々な表情を見せてくれる北海道。秋の北海道は、空が高く、涼しい空気を胸いっぱいに吸い込みながら身体中で秋を感じることができます。東京からも飛行機が出ており、日帰りや週末を使って訪れることも可能。大自然の中で非日常を味わえる秋の北海道、この記事を参考にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
※2018年9月6日に発生しました北海道胆振東部地震の影響により、当記事で紹介した施設・スポットについて、営業時間の変更やイベント開催の有無など変更が予想されます。
各スポットの詳細情報は、各公式サイトや地方自治体の公式サイトより最新の情報をご確認ください。
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