「医療脱毛はどの部位が痛く感じやすいの?」
「医療レーザー脱毛に興味があるけど、痛みに耐えられるかどうか心配」
医療脱毛を受けてみたくても、上記のようなお悩みがあり、なかなか踏み出せない人もいるでしょう。
今回は、医療脱毛の痛みを感じやすい部位とその理由について紹介します。
比較的痛みが少ないとされるレーザー脱毛の方式や痛みを軽減する方法なども解説しています。
医療脱毛の痛みについて詳しく知りたい人はぜひ参考にしてください。
医療脱毛は痛い?痛みの強さはどのくらい?
医療レーザー脱毛の施術を受けるときに、痛みが発生する原因と施術に使う脱毛機種について説明します。
痛みの感じ方には個人差がありますが、参考にしてください。
医療脱毛の仕組みと痛みの原因
医療脱毛は、黒いメラニン色素に反応するレーザーを照射して、毛根の発毛組織を破壊することで脱毛効果が得られます。
毛根へ高い熱が放出され、毛を生やすもととなる細胞が破壊されるため、新しく毛が生えないようになります。
毛根エリアで発生する熱の温度は250℃にも上ることがあり、熱が周囲に伝わるときに皮膚が刺激されて痛く感じます。
肌の強さや毛質に加えて、日焼けや肌荒れ、生理などといった肌の状態やホルモンのバランスも痛みを感じやすくする要因になります。
医療脱毛に使われる脱毛機と痛みの比較
医療レーザー脱毛には主に以下の4つの方式があります。
レーザー方式 | 痛み | 対応できる毛質 | 即効性 | 美肌効果 |
---|---|---|---|---|
蓄熱式ダイオードレーザー(SHR方式) | 弱い | 剛毛◯、産毛◎ | 低い | なし |
熱破壊式ダイオードレーザー (HR方式) | 弱い | 剛毛△、産毛◯ | 普通 | なし |
アレキサンドライトレーザー | 強い | 剛毛◯、産毛× | 高い | あり |
YAGレーザー | 強い | 剛毛◎、産毛◯ | 高い | あり |
比較的照射時の温度が低い蓄熱式ダイオードレーザー方式(SHR方式)や、熱破壊式ダイオードレーザー (HR方式)は痛みが少ないタイプです。
アレキサンドライトレーザーやヤグ(YAG)レーザーは即効性が高い分、施術時に痛みを感じやすい機種で、人によっては痛みを強く感じる人が多いといわれています。
医療脱毛レーザーで痛い部位はどこ?
医療脱毛で痛みを感じやすいといわれている部位は、主に次の3つです。
どの部位も1回目の施術は痛みを強く感じやすいものの、施術回数を重ねるにつれ、痛みをあまり感じなくなっていくのが一般的です。
- VIO
- 脇
- 顔の産毛
VIO(デリケートゾーン)
VIOのアンダーヘアは毛が太く密集して生えており、黒いメラニン色素も多く含まれているため、黒色に反応するレーザーが強く反応します。
また、他の箇所に比べて骨が近く皮膚が薄いため、他の部位に比べ痛みを感じやすいです。
Iラインは外側よりも、中側の小陰唇に近づくにつれて痛くなる傾向にあります。
VIO部分は骨が近く皮膚が薄く、密集してメラニン色素の多い毛が生えているため、痛みを感じやすい
脇(ワキ毛)
人気の脱毛箇所である両ワキ脱毛も、VIO同様に毛が太く密集しているため痛みを感じやすい場所です。
ただ、毛が生えている範囲は狭く、施術時間も数分と短く済むため、多少の痛みなら我慢できる人が多いようです。
また、施術回数を重ねるとともに慣れていくので、痛みは軽くなっていくでしょう。
脇は毛が太く密集しているため、痛みを感じやすい。ただし範囲が狭く施術時間は短い。
顔の産毛
顔の産毛の脱毛時にも、痛みを感じる場合があります。
VIOや脇と異なり、産毛の毛根はメラニン色素自体は多くありません。
ただ、毛の細い産毛は医療脱毛レーザーには反応しにくい場合があり、通常の施術でも痛みが出る可能性があります。
また、ボディなどに比べて顔の皮膚は薄く、骨にも近いためレーザーによる衝撃がより強く感じられます。
皮膚が薄く骨に近いため、痛みを感じやすい。顔の産毛はレーザーに反応しにくい場合がある。
痛くないレーザー脱毛機は?
レーザー脱毛機の種類によって、感じられる痛みの程度も異なります。
痛みを少なく抑えたい場合におすすめのレーザー脱毛機種は下記の2つです。
- 蓄熱式ダイオードレーザー方式(SHR方式)
- 熱破壊式ダイオードレーザー方式(HR方式)
蓄熱式ダイオードレーザー方式(SHR方式)
日本人の肌に適したレーザーを採用しているレーザー方式です。
バルジ領域を含む毛包エリアをじんわりと熱で破壊して脱毛するため、低出力でも高い脱毛効果が期待できます。
また、肌を冷却して肌への影響を最低限に抑えられ、痛みが出にくくなっています。
3種類の波長を同時に照射できる「ソプラノアイスプラチナム」や、ドイツ製の「メディオスター」などがこの方式に該当します。
熱破壊式ダイオードレーザー方式(HR方式)
熱破壊式ダイオードレーザー方式は、従来の脱毛機よりも照射面積が格段に広くなっています。
背中や太ももなど広範囲の施術でも照射時間が短く、痛みの軽減につながっています。
脱毛効果が感じられるまで約1か月ほどかかりますが、完全に脱毛が終わるまでの期間は他の方式と変わりません。
アメリカ製の「ライトシェアデュエット」などがこの方式です。
痛みを感じやすいレーザー脱毛機
逆に痛みを感じやすいレーザー脱毛機には、下記のようなものがあります。
- アレキサンドライトレーザー方式
- ヤグ(YAG)レーザー方式
上記2つのタイプは、個人差はありますが、一般的に照射から1〜2週間で効果を感じられ、即効性が高いというメリットがあります。
太くで強い毛にも対応可能ですが、その分痛みが強く出る可能性が高まります。
該当する脱毛機は「ジェントルレーズPro」「ジェントルヤグPro」などです。
もちろん痛みの感じ方には個人差があります。痛みに弱い人や過去に医療脱毛で痛みを感じた人は、ダイオードレーザー方式の機種をおすすめします。
痛みの少ない脱毛をする5つのポイント
痛みの少ない脱毛をする5つのポイント
- 麻酔を利用する
- 出力調整してもらう
- 日焼けを避ける
- 生理前や生理中を避ける
- 肌をしっかり保湿しておく
麻酔を利用する
「痛みをどうしても避けたい」「痛みに弱くて我慢できない」という人は、麻酔を使いましょう。
ほとんどのクリニックでは、麻酔クリームや笑気麻酔が用意されています。
- 麻酔クリーム:脱毛部分の肌に塗って感覚を麻痺させる表面麻酔
- 笑気麻酔:即効性の高い鼻から吸入するタイプの麻酔
医療脱毛時の麻酔として一般的である麻酔クリームは、多くのクリニックで無料〜3,000円程度で利用可能です。
笑気麻酔は麻酔クリームに比べて即効性が高く、アルコールに酔ったような感覚になる人が多く、痛みへの不安の軽減につながるのが特徴です。
両方を併用することもできるので、痛みを感じやすい部位を施術する場合には医師に相談してみましょう。
出力調整してもらう
痛みが強い場合は、レーザー脱毛機の出力を低くしてもらうよう医師や看護師に伝えましょう。
照射した光の熱も痛みの原因ですので、出力レベルを少し抑えるだけでも痛みの感じ方に違いが出ます。
また、冷却時間を長めに取ることも痛みの軽減に役立ちます。
痛みがあったら我慢せずに調節してもらいましょう。
日焼けを避ける
医療脱毛の施術期間は日焼け対策を丁寧に行いましょう。
日焼けによって肌の内部に大量にメラニン色素が発生すると、レーザーが肌に強く反応して痛みを感じやすくなります。
同時に、脱毛効果が下がってしまう可能性も出てきます。
また、日焼けは肌がやけどしている状態であり、そこにレーザーを照射することで肌にさらなる刺激を与えてしまいます。
外出時には日焼け止めを必ず塗る、脱毛施術の部位を露出しないなど、いつも以上に紫外線に気をつけましょう。
生理前や生理中を避ける
生理前や生理中は、体内のホルモンバランスの影響で肌が敏感になっているため、痛く感じやすい傾向があります。
通常よりもニキビや肌荒れを起こしやすく、レーザー照射によってトラブルが起きる可能性も出てきます。
生理前や生理中を避けて次の施術予約を入れましょう。
肌をしっかり保湿しておく
脱毛施術の期間中は、いつも以上に肌をしっかりと保湿するよう心がけきましょう。
乾燥した肌ではバリア機能が低下しており、レーザーの熱を受けて痛みが出やすくなっています。
施術後は特にデリケートになっているため、丁寧に保湿しておくと安心です。
痛みの少ない施術が受けられる医療脱毛クリニック5選
痛みの少ないレーザー脱毛機や痛みに配慮しているクリニックを紹介します。
VIO、脇、顔それぞれの部位別料金も掲載していますので、参考にしてください。
フレイアクリニック
部位別脱毛セットプラン | 5回 | 8回 |
---|---|---|
VIO脱毛セット | 93,500円 | 140,800円 |
顔脱毛セット | 93,500円 | 140,800円 |
手脚脱毛セット | 158,400円 | 254,100円 |
腕全体脱毛セット | 71,500円 | 114,400円 |
脚全体脱毛セット | 88,000円 | 140,800円 |
- 蓄熱式ダイオードレーザーで痛みが少ない
- 日焼け肌でも施術OK
- 麻酔代が無料
フレイアクリニックでは、蓄熱式ダイオードレーザー方式の「メディオスターNeXT PRO」を採用。
麻酔クリームは無料で利用できるなど、痛みに弱い人に配慮されています。
5回コース・8回コースの料金は他のクリニックに比べて良心的な上、定額分割払いや学割、乗り換え割なども用意されており、無理なくお得に続けられるでしょう。
価格優先で痛みの少ない医療脱毛を受けたい人におすすめです。
レジーナクリニック
プラン | 1回 | 5回 |
---|---|---|
VIO | 46,200円 | 92,400円 |
顔 | 52,800円 | 105,600円 |
上半身 | 103,950円 | 207,900円 |
下半身 | 77,000円 | 207,900円 |
腕全体 | 39,600円 | 79,200円 |
脚全体 | 44,000円 | 99,000円 |
うなじ | 14,300円 | 42,900円 |
脇 | 4,400円 | 13,200円 |
おしり | 19,800円 | 59,500円 |
- 蓄熱式ダイオードレーザーが選べる
- 麻酔代や剃り残しのシェービング代(1部位)が無料
- 途中解約でも返金制度が使える
レジーナクリニックでは2種類のレーザー脱毛機を導入しており、痛みが気になる人向けの蓄熱式のソプラノアイスプラチナムが用意されています。
コースの場合は月々3,200円*から分割払いも利用でき、毎月の金額を抑えながら脱毛を続けられます。
途中解約しても残り回数分の料金を返金**できるなど、保証も充実しています。
麻酔代と1部位のシェービング代が無料なので、別途発生する料金を気にせず施術を受けたい人におすすめします。
*顔脱毛セット・VIO脱毛セットの5回コース、36回払いの場合
**残り回数分の20%の解約手数料を除く残回数分を返金
リゼクリニック
プラン | 3回 | 5回 |
---|---|---|
VIO | 64,800円 | 99,800円 |
顔 | 64,800円 | 99,800円 |
腕全体 | 49,800円 | 79,800円 |
脚全体 | 74,800円 | 119,800円 |
腕脚セット | 74,800円 | 119,800円 |
脇 | 13,800円 | 19,800円 |
- 蓄熱式ダイオードレーザーと熱破壊式ダイオードレーザーの両方が選べる
- 脱毛後の肌トラブルに対して無料保証付き
全国にクリニックを展開するリゼクリニックでは、蓄熱式ダイオードレーザー方式の「メディオスターNeXT PRO」と熱破壊式ダイオードレーザー方式の「ライトシェアデュエット」を含む3種類の脱毛機を採用しています。
学割や乗り換え割、ペア割などのキャンペーンが利用可能です。
また、施術後に起きた肌トラブルに対しても無料で対応してくれます。
自分の肌質や毛質に合ったマシンを選びたい人、痛みの少なさを最優先したい人におすすめです。
湘南美容クリニック
- 蓄熱式ダイオードレーザーを採用
- 格安料金で施術が受けられる
- 打ち漏れに対して脱毛保証付き
医療脱毛の実績が豊富な湘南美容クリニックでは3種類の機種を導入しており、蓄熱式ダイオードレーザー「メディオスターNeXT PRO」が選べます。
両脇、顔やVIOも格安の料金設定です。
気軽な料金で医療脱毛を受けたい人には最適なプランとなっています。
また、店舗側の原因によるレーザーの打ち漏れについては、無料で再照射できる保証もついていて安心です。
GLOWクリニック
- 最新の蓄熱式ダイオードレーザーを採用
- 月額払いや医療ローンも利用可能
- リーズナブルなコース料金体系
GLOWクリニックでは、最新の蓄熱式ダイオードレーザー脱毛機を採用しており、痛みの少ない施術が可能です。
定額払いや医療ローンも用意されており、分割払いをしたい人にもおすすめします。
両脇3回コースは1回あたり5,500円と良心的な価格設定も魅力です。
痛みを感じる部位を脱毛する際のQ&A
医療脱毛前に自己処理は必要?
医療脱毛の施術前には、ムダ毛の自己処理が必要です。
レーザー脱毛の仕組み上、毛があるままではレーザーが過剰に反応してやけどなどのリスクが高まります。
また、熱が毛根まで伝わらなくなり、脱毛効果が落ちてしまう可能性も出てきます。
以上のような理由から、クリニックでは脱毛前に自己処理をしておくようにと決められています。
剃り残しがあると、部分的に照射を避けて施術が行わなくてはならず、別途剃毛代を支払って対応してもらうことになります。
場合によっては脱毛自体を断られてしまうので、忘れずに処理してから来院しましょう。
自己処理の方法は、肌に優しく毛根への影響もない電気シェーバーがおすすめです。
肌を傷つけやすいカミソリや除毛クリーム、毛根から毛を引き抜いてしまう毛抜などは避けましょう。
医療脱毛は毛が2〜3mm生えた状態が理想的とされているので、施術当日よりも前日あるいは2日前に処理してください。
VIOエリアについて、Oラインは多くのクリニックで処理してくれる場合が多く、それ以外のVライン、Iラインは自己処理が必要です。
慣れないうちは自己処理が難しく感じられるかもしれませんので、次のコツを取り入れてみてください。
- 新聞紙などを自分の下に敷く
- 長い毛は眉ハサミなどで短くカットしておく
- 小さめのシェーバーで少しずつ剃る
Iラインは凹凸が多く自分では確認しづらいので、粘膜を傷つけないように十分注意しながら行いましょう。
VIO脱毛のデザインの決め方は?
VIO脱毛ではデザインを選択できます。代表的なデザインには下記の種類があります。
- ナチュラル
- トライアングル
- オーバル
- スクエア
- ハイジニーナ
最も人気なのが自然な「ナチュラル」で、VIO脱毛初心者の方にもおすすめのデザインです。
ナチュラルより小さく逆三角形の「トライアングル」。ローライズの下着の時に安心です。
VIOエリアの毛をすべてなくす「ハイジニーナ」なら、生理時のムレや匂いが気になる人や、どんな水着や下着も着こなしたい人に選ばれています。
「オーバル」は、フェミニンな女性らしい仕上がりで、逆三角形よりも毛の残量が少なくお手入れも楽といったメリットがあります。
「スクエア」はシャープなデザインで、見えない部分のおしゃれを楽しみたい人におすすめです。
医療脱毛は痛いほうが効果はあるの?
「痛みがある=脱毛パワーが強い」というイメージから、痛い方が効果があると思っている人もいますが、そうとは言い切れません。
「痛くない施術=脱毛パワーが弱く効果が低い」と思われがちですが、強い痛みが出るほどの高い照射は肌への影響が強すぎる場合もあります。
敏感肌など肌が刺激に弱い人などは、照射レベルが低くても痛みを感じることもあります。
いずれにせよ、痛みに耐えて照射を続けていると、脱毛効果を得る前に火傷する可能性もあるため、我慢せずにスタッフに伝えましょう。
ただ、人によっては施術回数を重ねるごとに肌が痛みに慣れるため、痛みが軽減する場合もあります。
医療脱毛は痛みに配慮した機種やクリニックを選ぼう
医療脱毛の痛みの感じ方には個人差がありますが、施術部位やレーザー脱毛機の種類、肌の状態などによって痛みが出ることがあります。
特にVIOエリアや両脇、顔の産毛は痛みを感じやすい部位なので、施術時に麻酔する、出力を低く抑えてもらうなどの対策が有効です。
蓄熱式ダイオードレーザー方式か、熱破壊式ダイオードレーザー方式の機種を扱うクリニックを選ぶことをおすすめします。
また、生理前後の施術や日焼けを避け、肌の保湿を丁寧に行うことも大切です。
上記で紹介したクリニックのリストを参考にして、適切な選択と自己管理で痛みの少ない医療脱毛を受けましょう。