新型コロナウイルス感染拡大の影響などを受け、オンラインで行うWEB面接を導入する企業が増えています。
WEB面接は、直接顔を合わせる対面面接とは異なり、画面越しでの面接となることから、メイクによって印象が変わってきます。
本記事では、WEB面接で映える好印象メイクのポイントに加え、やってはいけないNGメイクについても解説していきます。
- WEB面接では普段よりもしっかりメイクを心がける
- 眉や目元などポイントメイクに力を入れ意欲的に見せる
- 表情豊かにするため全体に立体感のある仕上がりを目指す
WEB面接(ビデオ面接)で印象が良いメイクとは?
WEB面接でアピールしたいのはパーソナリティや能力ですが、画面越しで最初に伝わるのは見た目の印象です。
そこで、自分自身をさらに引き立ててくれるメイクがポイントになります。
WEB面接とは言え、企業に採用してもらうための「面接」であることに変わりはありません。採用担当者に良い印象を与えるための基本的なメイクは対面面接と同じです。
ポイントは、「面接担当者が自分をどう見るか」という目線で考えたメイクです。
身だしなみとしてのメイクは、相手がどう感じるかということが重要です。
その上で、次のような点をアピールできるメイクが理想です。
- 清潔感
- 意欲
- 知性
- 信頼感
- 年齢に応じた若々しさ
さらに、WEB面接では、「WEB映え」という視点を加える必要があります。以下で詳しくご説明していきます。
WEB面接(ビデオ面接)におけるメイクの重要性
WEB面接では、なぜメイクに「WEB映え」をプラスしなくてはならないのでしょうか。その理由を説明します。
WEB面接(ビデオ面接)におけるメイクの重要性
- 対面よりも時間が限られるため第一印象が大切
- 画面が暗くなる傾向にあり表情が分かりにくくなる
- 解像度が低いためメリハリのない平面的な顔に見える
対面よりも時間が限られるため第一印象が大切
一般的な対面面接であれば、面接前後の時間に自分の「人となり」を見せる機会があります。しかし、WEB面接では画面に映っている時間だけが勝負となります。
人に対する印象は、話し方や声、動作など様々な要素で決まってきますが、初対面では外見という視覚からの情報がほとんどを占めます。
初めて会う人の第一印象は約15秒で決まるとも言われています。
WEB面接では最初の印象が大切であり、その効果的な見せ方としてメイクが重要になってきます。
画面が暗くなる傾向にあり表情が分かりにくくなる
WEB面接を行う画面上では、実際よりどうしても暗く映ってしまうものです。
そのため、人物としても暗い印象を与えるだけでなく、顔の表情が分かりにくいデメリットがあります。
この点を改善するためには、服装やライトで顔周りを明るく見せたり、表情豊かに話したりするなど工夫や対策が必要です。
また、明るい色のポイントメイクによって、清潔感や若々しい印象を与える効果が期待できます。
解像度が低いためメリハリのない平面的な顔に見える
WEB面接の画面は暗く映し出すだけでなく、メリハリのない平面的な顔に見せてしまうこともあります。
無表情や不安げな面持ちに見えたりするだけでなく、意欲や信頼感といった印象も与え難くなるでしょう。
意欲的な顔に見せるポイントは、「自然な陰影」と「血色感」を出すことです。
好印象なメイクのポイントを知り、自信を持ってWEB面接に臨みましょう。
WEB面接(ビデオ面接)の好印象メイク3つのポイント
WEB面接で良い印象を与えるメイクのポイントを3つご紹介します。
WEB面接(ビデオ面接)の好印象メイク3つのポイント
- 眉は丁寧に描き目元は優しい雰囲気を演出
- 目の下のクマなど顔の暗い部分は修正する
- 顔が立体的に見えるように陰影をつける
眉は丁寧に描き目元は優しい雰囲気を演出
WEB面接のメイクで力を入れたいのは、ポイントメイクです。面接担当者にアピールしたいポイントを、メイクで強調すると良いでしょう。
例えば、眉は知性を表すパーツで、眉メイクの仕上げ方によって印象がガラリと変わります。以下を参考にしてください。
- 眉山から眉尻にかけてはペンシル、眉頭はパウダーでふんわり描く
- 1色で描くと立体感が出にくいため、3色程度の濃淡色がセットになったパウダーがおすすめ
- 眉中部分を最も濃くし、眉頭や眉尻はやや薄めの色を使うと自然に仕上がる
また、アイメイクは目元が「きつく」ならないように心がけてください。
- アイシャドウ:ベージュやブラウンで自然なグラデーションをつくる。ダークカラーはアイラインをぼかすようにのせる
- アイライン:目尻よりはみ出さないように入れる。きつい印象を与えるので下には引かない
- マスカラ:まつげを濃くするよりも、根元から毛先まで上向きにすることがポイント
自分の目の形を活かしながら、知性と意欲を感じさせる目元づくりを目指しましょう。
目の下のクマなど顔の暗い部分は修正する
画面越しでは、ニキビや毛穴などは比較的見えにくいです。しかし、明暗のコントラストがつきやすいため、顔の暗い部分は注意が必要です。
特に、目の下のクマや目元のくすみは目立つため、不健康な印象を与えたり、老けて見えたりしがちです。
オレンジ系のコンシーラーを使ってカバーしましょう。
顔が立体的に見えるように陰影をつける
オンライン画面は解像度が低いため、顔の立体感が出づらいもの。
意欲ある印象を与えるためにも以下のパーツにハイライトを入れることをおすすめします。
顔のメリハリをつけることで表情が豊かになる効果が期待できます。
- おでこから鼻筋のTゾーン
- 目の外側から下まぶたにかけてのCゾーン+頬骨の高い部分
- あご先
- 唇の端部分+上唇中央のリップ山
顔の中でも最も高く見せたい部分に明るい色をのせるのがポイントです。小顔に見せる効果もあります。
一方、顔の中でも控え目に見せたい部分に暗い色を入れて影のように見せる「ローライト」も取り入れましょう。
ハイライトをさらに強調することができます。
- 丸顔や下膨れの場合は顔のサイド
- ベース型はエラの部分
- 面長は顔の上下
自分の顔の中で気になる部分に影をのせてみましょう。
間近でみると「少し濃いかも」と感じますが、画面越しだと違和感はありません。
また、最後にチークで血色感をプラスします。
笑った時に一番高くなる頬骨の位置につけると自然な立体感が生まれるのでおすすめです。
WEB面接(ビデオ面接)のNGメイクとは?
WEB面接では、いつもより「しっかりメイク」にするくらいがちょうど良いです。しかし、度を超しすぎると残念なメイクになりかねません。
反対に「何もしない」のはマナーとしてはどうでしょうか。NGメイクにならないポイントをご紹介します。
WEB面接(ビデオ面接)のNGメイクとは?
- 「華やかさ」と「派手さ」を勘違いしたメイク
- 全てのパーツに強い色味を効かせたメイク
- ノーメイクはナチュラルメイクではない
「華やかさ」と「派手さ」を勘違いしたメイク
WEB面接を受ける業種・職種によってメイクを変えることも有効です。
しかし、「華やかな業界だから」と言って、ラメ入りのアイシャドウやフェイスパウダーを使うのは避けましょう。
また、「つけまつげ」もビジネスシーンには相応しくありません。TPOをわきまえない人という印象を与えかねません。
華やかな印象を与えたい場合は、基本の形に描いた眉に眉マスカラをプラスしてワントーン明るく仕上げる。
さらに、アイメイクにピンクやオレンジ系を使うのがおすすめです。
全てのパーツに強い色味を効かせたメイク
WEB面接で映える顔にするためには、普段よりも少し濃いメイクがポイントです。しかし、すべてのパーツにメイクする必要はありません。
顔全体に色味を重ねすぎると清潔感がなくなるので気をつけてください。
最も強調したい「自分らしさ」を表現できるのは目元で、その次は口元です。
リップメイクは濃いと「やり過ぎ感」が出てしまうので注意しましょう。
- もとの唇の色からかけ離れたカラーは不向き。顔の血色が良く見える色を選ぶこと
- リップを塗ったときのツヤ感が適切。グロスをつけ過ぎると、やりすぎメイクとなり、清潔感や信頼感が失われる
- ラメ・パール入りのリップは、セクシーな印象になってしまう
ノーメイクはナチュラルメイクではない
好感度が高そうなメイクと言えば「ナチュラルメイク」です。
ナチュラルとは言っても、ノーメイクという意味ではありません。もちろん、地味なメイクでもありません。
女性のメイクは、ビジネスマナーの一つです。
社会人としての身だしなみも問われるWEB面接では、「きちんと感のあるメイクで自然な仕上がり」を意識してください。
WEB面接(ビデオ面接)でメイクを効果的に引き立てるポイント
WEB面接で印象の良いメイクをさらに引き立てるためのポイントをご紹介します。
WEB面接(ビデオ面接)で好印象メイクを効果的に引き立てるポイント
- 服装は顔周りが明るく見える白を選ぶ
- 背景をスッキリさせて人物に目が集中するように
- 顔の正面に自然な光を当てる工夫も必要
服装は顔周りが明るく見える白を選ぶ
暗くなりがちな画面越しではトップスを白いブラウスにするなど、明るい色を使うと顔映りが良くなるのでおすすめです。
また白いトップスはハイライト効果が期待できる上、清潔感も感じさせます。
ただし、白っぽい壁のすぐ前に座ると逆にぼやけてしまう可能性があります。壁からは離れて座るようにしてください。
背景をスッキリさせて人物に目が集中するように
メイクや服装が整ったところで、実際にどんな場所でWEB面接をすればよいのでしょうか。
自宅であれば、背景に生活感のあるものが映らない場所です。
部屋を見られるのが気まずいだけでなく、面接担当者も目のやり場に困ったり、人物に集中できなくなる場合もあります。
壁が背景になり、余計なものが映らない角度がおすすめです。
顔の正面に自然な光を当てる工夫も必要
WEB面接では「光」もメイクと同じくらい重視したいポイントになります。
理想的なのは、顔の正面に自然光が当たっている状態です。顔を明るく、生き生きとした肌に見せる効果があります。
また、間取りの都合で自然な光が顔に当てられない場合は、スタンドライトを活用しましょう。
顔に直接当てるよりも壁に反射させた方が、より自然な明るさになります。
一方で顔の真上にある照明は避けましょう。目のクマやほうれい線が影になって際立つことがあります。
WEB面接(ビデオ面接)は好印象メイクで突破する
新たな面接方法として導入が増えつつあるオンラインでのWEB面接。
面接担当者がどのような印象を受けるかということを想像しながら「自分の演出」ができる人は、WEB面接への意気込みを感じさせることができるでしょう。
解説したポイントをおさえることで、今までのメイクがさらに洗練されます。WEB面接の際は好印象メイクをぜひ取り入れてみてください。