新型コロナウイルスの影響で多くの企業が導入しているWEB面接(ビデオ面接)。一般的な面接は経験していても、WEB面接となると慣れていない人も多いはず。
面接では第一印象が重要な要素の一つであり、WEB面接においてはカメラ越しの写り方にも考慮することが大切です。
そこで、本記事ではWEB面接における服装やメイク、照明のポイントについて紹介します。
- 新型コロナウイルスの影響でWEB面接が増えている
- 対面による面接とは異なる注意点がある
- 見映えする服装やメイク、照明などについて知り、内定へつなげる
WEB面接(ビデオ面接)とは?
WEB面接(ビデオ面接)とは、ZoomやSkypeなどのWEB会議ツールを利用し、オンラインで行われる面接です。
WEB面接は、求職者側、採用する企業側ともに、時間や場所の制約に左右されにくいメリットがあります。
また、WEB面接なら移動の必要がないため、地方や海外に住む人でも面接を受けることが可能です。
一方、デメリットとしては面接中の通信トラブルのほか、相手の反応や表情などがつかみにくいという点が挙げられます。
WEB面接(ビデオ面接)における服装のポイント
WEB面接では、対面での面接と同様に適切な服装で臨む必要があります。
以下では、WEB面接における服装のポイントについて紹介します。
WEB面接(ビデオ面接)における服装のポイント
- 清潔感のある服装を心がけることが大切
- オンラインでも全身コーディネートで挑むこと
- 指定がない場合はビジネスカジュアルの服装を選ぶ
清潔感のある服装を心がけることが大切
WEB・対面のどちらの場合でも、面接における服装は清潔感が大切です。
また、デザインやカラーなどはシンプルを心がけることがポイントです。
WEB面接の場合は対面とは異なり、画面上に終始上半身が映った状態で面接が行われます。
カメラ越しでも洋服のシワやシミ、ホコリなどは意外と目立つものです。
面接前には、Yシャツをアイロンがけしたり、スーツのホコリを取るなどお手入れを欠かさないようにしましょう。
オンラインでも全身コーディネートで挑むこと
WEB面接では、基本的に上半身のみ画面に映ることが多いです。
しかし、ボトムスなどは気を配らなくても良いという訳ではありません。
自宅であれば靴は必要ありませんが、なるべく全身をきちんとコーディネートするようにしましょう。
対面での面接と同様に、WEB面接の服装もセットアップスーツが無難です。
指定がない場合はビジネスカジュアルの服装を選ぶ
企業によっては、WEB面接での服装について「スーツの着用は結構です」と配慮してくれる場合があります。
しかしながら、あくまでも「面接」ですから、ビジネスの場でも通用する服装を心がけましょう。
デニム・ジャージー・Tシャツなどのラフな服装ではなく、ビジネスカジュアルが無難です。
WEB面接(ビデオ面接)におけるメイクのポイント
以下では、女性がWEB面接を受ける際のメイクのポイントを紹介します。
WEB面接(ビデオ面接)におけるメイクのポイント
- ベースメイクよりもポイントメイクに力を入れる
- アイメイクは明るいトーンの色やパール系がおすすめ
- リップは発色の強いカラーを選ぶとカメラ映えする
ベースメイクよりもポイントメイクに力を入れる
カメラ越しでも顔映りを良く見せるためには、ベースメイクではなく、ポイントメイクに力を入れましょう。
特に眉メイクが大切です。眉毛は顔のイメージを決める重要なパーツで、きれいに美しく描けると知性的な印象を与えます。
眉は基本の形を描き、少しシャープなラインにすることで、きちんとした印象がアップします。
ただし、はっきりさせるために濃く塗る必要はありません。
WEB面接では、ダークブラウンやブラウン系がおすすめです。優しげで明るく爽やかな印象を与えます。
髪の色よりも少し明るめの色を選ぶと失敗がありません。黒髪の色に合わせると重たく見えたり、きつい印象を与えることがあります。
アイメイクは明るいトーンの色やパール系がおすすめ
眉さえきちんと描ければ、アイメイクは濃くしなくても大丈夫です。
アイシャドウにダーク系を使うと目元が暗い印象になることがあります。アイメイクは目もとを明るく見せるために使います。
肌馴染みの良い明るい色やパール系がおすすめです。自然なグラデーションをつくりましょう。
締めカラーの面積は最小限に抑えて、アイラインもブラックを避けると明るい印象が保てます。
リップは発色の強いカラーを選ぶとカメラ映えする
発言するたびに変化する口元は、印象を大きく左右するパーツです。
リップは肌に馴染みながらも血色感のある色がおすすめです。
しかし、WEB面接だと色味がはっきり映らないため、レッド系やチェリーピンクなど発色の強いカラーを選ぶと良いでしょう。
血色が良く見えるうえ、フルメイクのような華やかさが演出できます。
ポイントは、輪郭をしっかり取ること。知的な口元になってしっかりとした印象を与えます。
WEB面接(ビデオ面接)における照明のポイント
WEB面接で顔映りにこだわるなら、メイクの他にも照明の調整が重要です。
WEB面接(ビデオ面接)における照明のポイント
- 照明をチェックする前にまず背景をスッキリさせておく
- 逆光で顔映りが暗くならないように気をつける
- 顔映りが良くなる簡易レフ版も試してみたい
照明をチェックする前にまず背景をスッキリさせておく
WEB面接で自分自身を集中して見てもらいたい場合は、背景をなるべくスッキリさせることがポイントです。
白い壁があれば理想的ですが、そうでない場合は荷物を移動させたり、白い布を被せたりするなど工夫してみましょう。
また、WEB会議ツール「Zoom」には、背景画像を設定できる「バーチャル背景」と呼ばれる機能があります。
バーチャル背景を使うには、部屋の背景が無地であることが条件です。Zoomは背景色として緑色を推奨しています。
また、背景と同じカラーの服を着ていると、その部分も背景と認識されてしまうので気をつけましょう。
逆光で顔映りが暗くならないように気をつける
日中のWEB面接の場合は、できるだけ部屋に光が入る状態にしましょう。
逆光になる窓の前は好ましくありません。顔映りが暗くなるため表情も分かりにくくなり、人物的な印象も暗く感じさせてしまうことがあります。
窓が正面や横にあれば顔に自然な光が当たります。最適なスポットを探してください。
もし、窓際にパソコンを置くことが難しい場合は、光を顔に当てる方法もあります。
例えば、パソコンの後ろにデスクライトを設置すると、画面越しの顔が明るくなるためおすすめです。
顔映りが良くなる簡易レフ板も試してみたい
WEB面接では、白いブラウスやニットを着用することで、顔へのハイライト効果が期待できます。
また、背景が白っぽいため同じカラーの服を避けたい場合は、トップスにパステルカラーなど顔色が映えるカラーを選ぶのもおすすめです。
その際、白い紙を1枚テーブルや机に置くと、光を反射させる簡易的なレフ板の役割を果たし、顔映りがさらに良くなります。
WEB面接(ビデオ面接)の準備に関するその他のポイント
WEB面接を受ける際に、事前に準備・確認しておきたいその他のポイントを紹介します。
WEB面接(ビデオ面接)の準備に関するその他のポイント
- 長い髪はまとめて顔や表情を見やすくする
- 自宅の部屋など静かな場所で面接を受ける
- インターネットの回線速度を事前に確認しておく
長い髪はまとめて顔や表情を見やすくする
WEB面接の画面を見ると顔は実際よりも暗く見えます。長い髪をそのままにしておくと全体的に暗い印象になりがちです。
また、前述したように、WEB面接では相手の反応や表情などがつかみにくいというデメリットがあります。
フェイスラインをしっかり出した髪型にすると目や表情が分かりやすくなります。
長い髪を一つ結びにする人が多いですが、結ぶ位置によって印象が変わるので気をつけてみてください。
結び目が耳より下になると落ち着いた印象に、高すぎるとアクティブな感じが強くなります。
スーツやビジネスカジュアルに合うのは、「耳の高さと同じ位置」。若々しさと知性の両方を演出できます。
WEB面接では、ヘアスタイルもメイクと同じくらい印象を大きく左右するパーツです。
顔まわりの髪の毛がスッキリしていないと、清潔感も半減してしまいます。スタイリング剤を使いきちんと整えましょう。
自宅の部屋など静かな場所で面接を受ける
WEB面接では場所選びも大切です。
「自宅は狭いし片付いていない」などの理由でコワーキングスペースを利用する人もいますが、プライバシーを考慮すると避けた方が無難でしょう。
自宅に高速のネット回線があるなら、自宅の部屋で行うのがおすすめです。
ただし、自宅周りは電車や車の音、ペットの声など生活音がするものです。
気になる場合は、自分の声だけを拾う、集音性に優れたマイク付ヘッドセットがあると便利です。
また自宅でWEB面接を受ける際は、家族が部屋に入って来ないよう事前に伝えておくことも忘れないようにしましょう。
インターネットの回線速度を事前に確認しておく
WEB面接の最中に、通信状態などの理由で通話が途切れてしまうことがあります。
大切な機会を台無しにしないためにも、インターネット環境を事前に整備しておきましょう。
以下は、WEB面接で使用されることが多いZoomとSkypeの推奨速度です。
- Zoom:1対1のビデオ通話(HD)の推奨ダウンロード/アップロードはともに1.2Mbps
- Skype:1対1のビデオ通話(HD)の推奨ダウンロード/アップロードはともに1.5Mbps
また、WEB面接は安定したパフォーマンスが期待できるパソコンをおすすめしますが、スマートフォンを利用する場合はWi-Fiが常時接続できる場所を選ぶこと。
この場合、手持ちでなく専用のホルダーを使うなどしっかりと固定し、不安定にならないように気をつけてください。
WEB面接(ビデオ面接)で映える服装・メイク・照明で内定を獲得
ここまでは、WEB面接で映える服装・メイク・照明やその他の注意点について紹介してきました。
WEB面接を受ける際の服装やメイク、照明のポイントについて改めて整理します。
- 清潔感のある服装を心がけ、トップスは顔映りの良いカラーを選ぶ
- ポイントメイク、特に眉メイクや発色の強いカラーのリップはカメラ映えする
- 背景をスッキリさせる、逆光を防ぐ、簡易レフ版を使った照明を工夫することもポイント
また、WEB面接で使う会議ツールが事前にZoomやSkypeと分かれば、自分でカメラテストをしておくことができます。
そのほか、スマホのカメラアプリを使って、自分の映り方を事前に確認してみる方法もありますので試してみてください。
最後に、WEB面接に必要な環境もまとめておきます。
- 静かで且つプライバシーが保てる環境
- ネット接続が高速で安定している環境
- 部屋全体が明るい環境
WEB面接において、インターネット環境は大事な要素の1つです。
面接に集中できる環境を作りつつ、WEB面接映えする自分自身の見せ方を意識することが面接を成功させるカギとなります。
採用担当者へ好印象を与えるためにも、服装やメイク、照明に考慮するようにしましょう。