学資保険は必要?学資保険のメリット・デメリットを詳しく解説

     
学資保険は必要?学資保険のメリット・デメリットを詳しく解説

教育資金を貯めるための保険と言えば、「学資保険」。

子どもを授かったことをきっかけに、加入を考え始めるママも多いでしょう。

大切な子どもの将来のために、貯めれる限りのお金を準備しておきたいと思うのは自然なことです。

しかしながら、「学資保険」の仕組みについて、詳しくは理解できていない人も多いでしょう。

学資保険に加入するメリットを確認するのはもちろん、デメリットについても理解したうえで、学資保険の必要性を検討したいもの。

本記事では、学資保険の概要やメリット・デメリットについて解説します。

選び方や加入時のポイントも紹介していますので、是非ご参考ください。

学資保険のメリット・デメリット要約
  • 学資保険は安全かつ効率的に教育資金を準備したい人におすすめ
  • メリットは貯蓄性や保障機能、学資金受領のタイミングが決められること
  • デメリットはインフレや中途解約に弱く、全ての教育資金はまかなえないこと

そもそも学資保険とは?

そもそも学資保険とは?

学資保険とは生命保険の1つであり、子どもの教育資金を準備するための貯蓄型の保険です。

商品名はそれぞれ異なる場合もありますが、現在、約14社の保険会社が学資保険を取り扱っています。

毎月決まった額の保険料を払い込むことで、小学校、中学校、高校の入学時などに「お祝い金」が、満期時(15歳や18歳など)には「満期保険金」を受け取れる仕組みになっています。

下記、学資保険の図解イメージを見るとわかりやすいでしょう。

ただし、毎月払い込む保険料やお祝い金額、最終的に受け取る総額などは仮の金額として参考ください。

学資保険

出典:住友生命保険|スミセイの学資保険

子どもが成人するまでの教育費は大きな金額になります。

文部科学省の調査によると、幼稚園から高等学校までに必要な学費は、すべて公立に通わせた場合は約543万円かかります。私立の場合は約1,830万円となっています。

さらに、大学4年間でかかる学費は、私立大学文科系の場合で約400万円。

大学受験のための塾や入試代などもかかり、いくらあっても多すぎるということはなさそうです。

学資保険に加入する3つのメリット

学資保険3つのメリット

次に、学資保険に加入する主なメリットを3つ解説していきます。

学資保険3つのメリット

  1. 掛け捨てではなく解約返戻金が受取れる等貯蓄性がある
  2. 契約者(親)の死亡時は以降の保険料払込みが免除される
  3. 加入時に学資金を受け取るタイミングが設定できる

1.掛け捨てではなく解約返戻金が受取れる等貯蓄性がある

学資保険は貯蓄型保険のため、途中で解約しても解約返戻金を受け取ることができます

解約返戻金が払込保険料の総額を下回る場合もある点については、注意が必要です。

しかし、最近は銀行にお金を預けても定期預金の金利が0.002%程度。

一方、学資保険は102~106%の返戻率(へんれいりつ)※の商品もあります

払い込み期間によっては、学資保険の返戻率のほうが期待できそうです。

学資保険は将来の進学のための準備資金なので、長期間貯め続けることが大前提。

同じ貯めるのであれば、金利の低い定期預金よりも利率が高い学資保険に預けようという理由で学資保険を選ぶ人もいるようです。

返戻率(へんれいりつ)とは

返戻率とは、払い込む保険料の総額に対して最終的に受け取る総額がいくらになるかをパーセンテージで表したもの

2.契約者(親)の死亡時は以降の保険料払込みが免除される

万が一保険料を支払っている契約者(子どもの親など)が死亡したり、 高度障害状態になったりした場合には、それ以降の保険料の支払いは免除されます。

さらに、お祝い金や満期保険金は全額そのまま決められた時期に受け取ることができます。

学資保険は保障機能がついた保険商品です。

保険は万が一のリスクに備えるもので、医療保険はケガや病気に、生命保険は死亡時に備えますが、学資保険の場合は教育資金に備えることが目的となります。

学資保険が選ばれるのは、保険としての役割を備えていることも理由です。

3.加入時に学資金を受け取るタイミングが設定できる

学資保険は、加入時に学資金を受け取るタイミングが設定できるのも大きな特長です。

教育費の中で最も高額となる大学入学時に満期学資金を受け取る以外にも、子どもが中学校、高校、大学に入学するタイミングで、それぞれ進学準備金を受け取る事も可能。

子どもの成長に合わせて教育資金を準備することができるのです。

学資保険というと大学の資金のイメージが強いもの。

実際には中学・高校入学といった節目にもまとまった金額が必要です。

その時に困らないよう、大学以外のタイミングでも受け取りができることに魅力を感じる人もいます。

各進学のタイミングに合わせる方が家庭内のお金の計画も立てやすいこともあります。

学資保険のデメリットと注意点

学資保険3つのデメリット

学資保険はメリットばかりではありません。注意すべき点が主に3つあります。

デメリットを理解したうえで、学資保険の加入が必要かどうかを考えてみましょう。

学資保険3つのデメリット

  1. インフレに弱く見込んだ価値が低くなる可能性も
  2. 中途解約すると特徴である貯蓄性の効果がなくなる
  3. 受け取る金額だけで教育費がカバーできるわけではない

1.インフレに弱く見込んだ価値が低くなる可能性も

学資保険は、契約時に決めた保険料を期間内で払い込み続けます。

予定利率は保険会社が運用するときに約束する利率で変動しません。ほどんどの学資保険が固定金利です

子どもが大学に進学するまでは長い期間がありますが、契約期間内にインフレ(物価が下がること)になると、当初見込んだ価値ではなくなる可能性があります

2.中途解約すると特長である貯蓄性の効果がなくなる

学資保険は中途解約しても解約返戻金は受け取れますが、支払った保険料を下まわるケースが多く、その貯蓄性の特長が失われます。

契約期間中に保険料が負担になり、継続が困難にならないよう、無理のない計画を立てましょう。

1人目が生まれた頃は、「月々1万円くらいならなんとかなるはず」と考えて加入したものの、子供が1人、2人と増えた場合、成長していくにつれ毎月の支払いが厳しくなることもあります。

途中解約すれば返戻金は元本割れしてしまい、「何のために毎月苦労して支払ったのか」となることも。

3.受け取る金額だけで教育費がカバーできるわけではない

「学資保険で積み立てをすれば教育費は安心」と思う人がいるかもしれません。

しかし、前述した学費の調査によれば、幼稚園から高等学校までに必要な学費は、すべて公立で約543万円、すべて私立だと約1,830万円。

さらに私立の文科系大学へ進学した場合、学費だけで約400万円の費用がかかります。

一般的に、学資保険に契約している人は、月々1~2万円の保険料を積み立ていることが多いようです。

結果として、満期に受け取れる金額は200万~400万

このように、教育費をすべて学資保険でまかなうことは難しいです。

学資保険が必要な人、おすすめな人とは?

学資保険が必要な人、おすすめな人とは?

ここでは、学資保険のメリットとデメリットを踏まえたうえで、どんな人に学資保険が必要なのか、おすすめなのかを考察しています。

学資保険が必要な人、おすすめな人とは?

  • コツコツ貯蓄をしていくのが苦手な人
  • 安全かつ効率的に教育資金を準備したい人
  • 親の万が一に備えて子どもに安心を残したい人

コツコツ貯蓄をしていくのが苦手な人

子どものために定期的な貯金をする人は多くいますが、予想外な出金の必要に迫られることもあり、なかなか貯まらないのが現実です。

学資保険であれば、子どもの教育資金を計画的に積み立て準備することを目的としています。

進学時など、子どもの成長に合わせて「お祝い金」や「満期保険金」を受け取ることもできます。

契約すれば半強制的ながらも確実に準備できるため、自分では貯金が難しい人にはおすすめの保険と言えるでしょう。

安全かつ効率的に教育資金を準備したい人

学資保険のメリットの1つとして挙げたように、払い込んだ保険料の総額よりも受け取る金額の方が大きくなる可能性があります

また、教育資金は長期間にわたり確実に貯め続ける必要があるため、解約による制限がある学資保険は計画的な積み立てに向いています。

株式投資や投資信託などようにハイリターンは見込めなくても良いから、リスクを低く着実にお金を増やしていきたい人安全かつ効率的に準備をしていきたい人に向いていると言えそうです。

親の万が一に備えて子どもに安心を残したい人

親など契約者が死亡したときや高度障害状態に該当したとき、以後の保険料支払いは免除となります。

保障はそのまま継続され、お祝金や満期保険金を受け取ることもできます。

学資保険は子どものための保険ですが、「契約者」は親です。

親に万が一のことがあっても子どもの教育資金は確保されているため、親にとっても子どもにとっても安心です。

学資保険の加入・契約前に知っておくべきポイント3つ

学資保険へ加入する際のポイント3つ

学資保険のメリット・デメリットを理解し、かつ「我が家に必要」だと感じた人は、以下の3つのポイントも知っておいていただきたいと思います。

学資保険へ加入する際のポイント3つ

  1. 保険料を抑えるため子どもの年齢が低いうちに加入する
  2. 家計を圧迫せずに継続できる月々の保険料を決める
  3. 返戻率を見比べて納得できる貯蓄性かどうか確認する

保険料を抑えるため子どもの年齢が低いうちに加入する

学資保険へ加入するタイミングは、早ければ早いほど良いと言われています。

子どもの年齢が低ければ、満期までの期間が長くなるからです。

毎月支払う保険料を低めに設定することができ、家計の負担を抑えながら教育資金を準備することができます

また、契約者である親の年齢が高ければ高いほど保険料も高額になります。

高年齢の人はそれだけで健康リスクが高いこともあるため、できるだけ早めの加入がおすすめです。

家計を圧迫せずに継続できる月々の保険料を決める

学資保険を検討する際は、満期(15歳満期、18歳満期など)まで払い込み続けることが可能な金額を設定することが大切です。

預貯金などと違い、払い込んだ保険料がいつでも引き下ろせる訳ではありません。

前述したとおり、貯蓄性がある学資保険でも途中で解約してはその効果がなくなります。

長期的なライフプランを考え、家計に無理のない金額を設定しましょう。

「わが家に合うプランが分からない」という人は、ファイナンシャルプランナーなどプロのアドバイスを受けるのもおすすめです。

希望の保障内容と月々の保険料のバランスをプロの視点で判断し、最適なプランを提案してくれます。

返戻率を見比べて納得できる貯蓄性かどうか確認する

学資保険を選ぶ際の最大のポイントは、「返戻率(へんれいりつ)」です。

返戻率とは、支払う保険料総額に対し、最終的に受け取る総額(お祝い金や満期保険金など、タイミングに応じて分割で受け取ったお金すべてを含む)の割合がどの程度であるかを数値化したものです。

返戻率の計算式は次のとおりです。

返戻率=(満期保険金+お祝い金)÷払込保険料総額×100

返戻率が100%を超えていれば、支払う保険料より多くの学資金を受け取ることができます

たとえば、支払う保険料総額が100万円で満期学資金が110万円の場合、その返戻率は110%となります。

学資保険は満期の受け取りタイミングと支払い期間が同じタイプだけでなく、支払い期間を選べる商品もあります。

支払い期間を短くすると返戻率は上がります

また、一般的には途中で学資金が給付される商品よりも、大学進学(満期)時のみに給付される商品の方が払戻率は高くなります。

他にも、満期の時期や満期保険金額などでも変わってきます。

いろいろと条件を変えて試算し、返戻率の違いや貯蓄性を確認してから加入しましょう。

学資保険のメリット・デメリットを改めて整理

学資保険のメリット・デメリットを改めて整理

学資保険のメリット・デメリットについて、改めて整理してみましょう。

学資保険のメリット
  • 掛け捨てタイプの保険ではないため、解約返戻金が受取れるなど貯蓄性がある
  • 親など契約者の死亡時は以降の保険料払込みが免除される
  • 保険加入時に学資金を受け取るタイミングが設定できる
学資保険のデメリット
  • インフレに弱く、見込んだ価値が低くなる可能性がある
  • 中途解約すると特徴である貯蓄性の効果が減少する
  • 学資保険で受け取る金額だけで全ての教育費用がまかなえない

結論としては、「コツコツと貯蓄をしていくのが苦手な人」「安全かつ効率的に教育資金を準備したい人」「親の万が一に備えて子どもに安心を残したい人」など、学資保険が必要であり、おすすめであると言えます。

また、学資保険への加入を検討する際、下記の事柄に気をつけてください。

  • 保険料を抑えるため子どもの年齢が低いうちに加入する
  • 家計を圧迫せずに継続できる月々の保険料を決める
  • 返戻率を見比べて納得できる貯蓄性かどうか確認する

学資保険へ加入する際は子どもの年齢が低いうちに加入し、家計を圧迫せずに継続できる月々の保険料を決めること。

そして、返戻率を見比べて貯蓄性をしっかりと確認してください。

学資保険のメリット・デメリットを理解したうえで「やっぱり学資保険に入ろう」と決めたママ。しっかり調べて納得のいく学資保険を選んでください。

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