キャリアプランとは、自分の将来の理想像までの行動計画のことを指します。
20代でキャリアプランを考えることは、社会人生活の成長につながりやすいです。
また転職を考えている方にとっては、面接対策になります。
本記事では、キャリアプランを立てるメリット、書き方例をまとめました。
転職を意識した20代女性のキャリアプランの立て方と書き方例の要約
- キャリアプランは、自分の将来の理想像までの行動計画
- 今までを振り返り、未来の理想像を考えてキャリアプランを立てる
- キャリアプランに悩んだら転職のプロにアドバイスをもらおう
キャリアプランとは?立てるメリットについて
はじめに、キャリアプランについて紹介します。
キャリアプランを作ることで、今後の社会人生活を充実させて、成長するための指標ができます。そのため、早めに作るのがおすすめです。
また、キャリアプランを立てるメリットも合わせてお伝えします。
キャリアプランとは?立てるメリットについて
- キャリアプランは社会人生活の道しるべ
- 20代でキャリアプランを立てておくと成長につながる
- 転職を意識してキャリアプランを作ることで面接対策になる
キャリアプランは社会人生活の道しるべ
まず、キャリアプランとは、自分の将来の理想像までの行動計画のことを指します。
引用:日本最大のHRネットワーク『日本の人事部』|キャリアプラン
人によって「30歳までに年収700万円以上稼げるようになる」「常にトップの記録を達成する営業のスペシャリスト」など、理想の姿はさまざま。
人それぞれの理想像に近づくためには、達成するまでの道のりを考えて、実践していくことが大切です。
着実に達成するための過程を決めることは、理想の社会人生活を送るための道しるべにもなります。
また目標がないという人も、過去の振り返りなどを行うことで、自分の理想像を見つけることができます。その方法は、後ほど紹介します。
20代でキャリアプランを立てておくと成長につながる
20代でキャリアプランを立てることは、今後の社会人生活の成長につながります。
なぜなら、自分が描いた理想像に向けて、着実に努力を重ねられるようになるからです。
しかし自分の理想像がわからない場合、毎日なんとなく仕事をこなすだけになることも。
日々努力をした人と、なんとなく過ごした人では、30代40代になったとき、実力に大きな差が生まれます。
また終身雇用制度が崩壊して、実力主義になりつつあるからこそ、しっかり目標を立てて努力しておくことが、納得感を持って働くことに直結します。
だからこそ社会人生活前半戦の20代のうちに、キャリアプランを立てるのがおすすめです。
転職を意識してキャリアプランを作ることで面接対策になる
キャリアプランを作ることは、転職活動の面接対策につながります。
面接でよく聞かれる「5年後、10年後の目標はありますか?」という、質問にしっかり答えられるようになるからです。
この質問にしっかり答えることで、「将来のことをしっかり考えている」という印象を与えられます。
また、キャリアプランを考えておくと、自分の成長につながる会社を選ぶ基準ができます。
例えば、5年以内に部長やプロジェクトリーダーなど管理職を勤めたい場合。年功序列ではなく、実力次第で早くから管理職を任せてくれる会社が合っている可能性が高いです。
このように自分の達成したい理想像に近づける職場環境などが整った会社を選べるようになるので、内定後のミスマッチも防ぎやすくなります。
キャリアプランの立て方
これまで、キャリアプランは理想像に近づくための行動計画であること、また20代の計画を立てるメリットについてお伝えしました。
ここからは、実際にキャリアプランの立て方について紹介します。
3つのステップを踏んで、着実にキャリアプランを立ててみましょう。
キャリアプランの立て方
- これまでの仕事経験を見直す
- 経験を元に転職してから5年・10年後の理想像を考える
- キャリアプランの行動計画を考える
これまでの仕事経験を見直す
はじめに、これまでの仕事経験を見直します。
仕事を通じて感じたことや、身につけたことを活かして、理想の働き方を考える材料になります。ぜひ、次の内容を振り返ってみてください。
- やりがいを感じたこと
- つらかったこと
- 得意な業務
- 苦手な業務
やりがいや得意な業務から、自分がどんな時に頑張れるのか、どのような仕事が好きなのかを改めて振り返られます。
もし思い浮かばない場合は、上司や取引先から褒められたことを思い出しみてください。
例えば「対応が丁寧で信頼できる」と言われた経験があれば、円滑なコミュニケーション力が強みであることがわかります。
またつらかったことや苦手な業務は、どのような仕事がつらいか、苦手な環境を避けるヒントです。
もし短期離職をして、職歴が浅いという人は学生時代のアルバイト経験から考えてみてください。
経験を元に転職してから5年・10年後の理想像を考える
次に、先ほど書き出した経験を元に5年後や10年後の理想像を考えてみましょう。
これまでの経験をステップアップとして、どんな自分になりたいかを考えることで、キャリアプランのひとつのゴールが設定できます。
また何年後の自分を考えるかは、個人の自由です。
10年後の姿がなかなかイメージできなれれば5年後、5年後も難しければ、3年後や1年後の自分を想像してみてください。
まずは、未来の自分の理想像を考えることが大切です。
先ほど書き出したポイントの内容の中を元に、いままでの仕事でやりがいを感じたことや褒められたことを見ると、どんな仕事をどこで誰とやりたいかイメージしやすくなります。
キャリアプランの行動計画を考える
自分の理想像が定まったら、キャリアプランの具体的な行動計画を考えます。
理想像を定めただけでは、なかなか行動はできないものです。また、何から始めればいいかわからず、結局何もしない状態になることを防ぎましょう。
行動計画では、着実に理想像に近づくために、1年後、半年後、1カ月後などスパンごとの行動を考えます。
いきなり大きな行動計画を設定せず、小さな行動計画を積み重ねて、理想像に近づくことがポイントです。
転職を意識したキャリアプランの書き方例
先ほど、キャリアプランの立て方についてお伝えしました。
ですが、実際どんな風に書くかイメージが湧かない人もいるかと思います。
そこで一例として、現在総合商社で営業事務職に従事しており、転職を検討している20代女性のキャリアプランを紹介。
同業界・同業種に転職を検討している場合、未経験の業界・職種に転職を検討している場合の2パターンに分けて説明していきます。
転職を意識したキャリアプランの書き方例
- 同業界同業種に転職を検討している場合
- 未経験の業界・職種に転職を検討している場合
同業界同業種に転職を検討している場合
はじめに、現在総合商社で営業事務職に従事している女性Aさんが、同業界同職種に転職を検討している場合のキャリアプラン例です。
Aさんは3年間営業事務職に従事してきた中で、取引先や営業の方が求めている業務を先回りして、資料などを用意するサポート業務にやりがいを感じてきました。
また日頃から丁寧な言葉遣いやわかりやすい説明を心掛けていることから、取引先からも信頼を得ています。
そのため、これまでの経験を活かし、これからは貿易事務も対応できるは営業事務のスペシャリストを目指したいと思っています。
そこでAさんは海外との取引がある企業へ転職し、5年後までに事務課の課長就任を目指して、次の行動計画を考えました。
1カ月後:毎日通勤時間中に英語アプリで勉強する習慣を身につける
6カ月後:TOEIC700点を取る(現在500点)
1年後:海外との取引がある企業へ転職して、実務経験を積む
3年後:貿易事務検定A級を取得
5年後:事務課の課長を就任を目指す
未経験の業界・職種に転職を検討している場合
次に、未経験の業界・職種に転職を検討している場合のキャリアプラン例です。
今まで営業事務の仕事では決められた時間内に業務をスムーズに行うために、業務効率化を意識し、納期管理リストなどをExcelの関数などを用いて作成。
しかし、Excelでカバーできない部分を、社内SEの方に相談し、業務効率化をできるシステムを作ってもらっていました。
この経験が、より幅広い業務の効率化、システム構築にチャレンジしたいと思い、SEを目指そうと決めた理由です。
未経験のため、IT業界の基礎知識を身につけ、プログラマーとして経験を積んだ後に、SEになるという計画を立てました。
1カ月後:業界・職種研究を行い、全体図を把握する
6カ月後:研修が充実しているIT企業に転職
入社までに基本的な知識を身につけるため、ITパスポート試験を受験する
1年後:プログラミングの実務経験を積む
3年後:プログラミング業務を行いつつ、顧客との打ち合わせや設計の実践を積む
5年後:SEとして、プロジェクトのリーダーになる
キャリアプランを立てる時に覚えておきたいポイント
実際にキャリアプランを立てると「上手く計画を立てられない」「最初に決めた理想像と違う方向に行きたい」など、壁にぶつかることも。
そこで、キャリアプランを立てて着実に理想像へ近づいていくために、覚えておきたいポイントを3つ紹介します。
キャリアプランを立てる時に覚えておきたいポイント3つ
- キャリアプランは途中変更しても大丈夫
- 定期的にキャリアプランの進捗を確認
- 悩んだら転職のプロにアドバイスをもらう
キャリアプランは途中変更しても大丈夫
「やっぱり別の理想像に向かって頑張りたい!」と思ったら、キャリアプランは途中で変更して問題ありません。
転職先での業務経験や、結婚や出産などを通して、理想像が変わることは誰にでもありえます。
なので、理想像を変えようと思ったら、キャリアプランをまた改めて考え直して、決めた計画を着実にこなしていきましょう。
定期的にキャリアプランの進捗を確認
2番目に、定期的にキャリアプランの進捗を確認することが大切です。
目標を立てたらおしまいではなく、スパンごとの目標を達成できているか確認を行いましょう。
行動計画が達成できていたら、そのまま継続して行っていきます。
もし達成できていなかったら、ハードルが高い目標を掲げている可能性も。
一度スパンごとの目標を見直して、達成出来る目標を設定してみるのがおすすめです。
悩んだら転職のプロにアドバイスをもらう
「上手くキャリアプランを考えられない…」と悩んだら、転職のプロである転職エージェントにアドバイスをもらいましょう。
転職エージェントは、ひとりひとりの希望に合った転職のサポートを日々行っています。
いろんな人の経験を見てきているからこそ、自分に合ったキャリアプランのアドバイスをもらえます。
またキャリアプランを考えた上で、転職活動もサポートしてくれるので、ぜひ活用してみてください。
経験を活かしたキャリアプランを考えてみよう
キャリアプランを考えることは、今後の社会人生活の道しるべです。
目標を持って毎日少しずつ行動することで、自分がイメージする理想像に着実に近づけます。
しっかり段階を踏んでいくためには、過去の経験を見直して、目標設定をした上でキャリアプランを考えるのが第一歩。
まずは過去の経験の見直しから始めてみましょう。