妊婦の新型コロナウイルス感染予防と感染疑いがある場合の対処

     
妊婦の新型コロナウイルス感染予防と感染疑いがある場合の対処

新型コロナウイルスが国内でも急激に発症例が増えており、特に乳幼児・妊婦・老人は注意が必要です。

妊婦は母体の赤ちゃんを守るため治療にも様々な制約があります。今回は妊婦はどのように注意すれば良いのかをまとめました。

(注意:妊婦用の予防対策を纏めたものであり成人の健常者より強度の高い予防策を案内しています。一般的は過剰すぎる予防策の場合もあります。)

妊娠後期の方はウイルス排出能力の低下に要注意

⼀般的に妊娠後期は大きなった⼦宮が原因で、横隔膜が圧迫され、呼吸時に気管や肺内に入ったウイルスを排気する能力が20%程度低下すると言われています。

このため、ウイルスが気管内に残るリスクが高まり、加えて免疫寛容状態(一部の病原体を敵とみなさず抗体が攻撃しない状態)であるためインフルエンザやコロナウイルスに弱い状態となっています。

その結果、呼吸器感染症に対する疾病が重症化しやすい傾向にあります。

よって、一般の健康な成人の方より十分な注意が必要になります。

新型コロナウイルスはヒトからヒトへの感染の程度は明らかではないものの、現時点の情報では十分な感染力があると疑われ、日常生活の防疫・予防もより厳重さが求められています。

出典:妊婦・産褥婦の新型コロナウイルスの感染予防対策について

新型コロナウイルス予防の基本と入念なチェック

入手困難なマスクにこだわるより清潔な使い捨て紙タオルを

現在、マスクは入手困難で手に入りにくくなっています。

マスクは感染症の拡散防止には効果がありますが、予防効果は低いというのが現実です。

おすすめは「使い捨て紙タオル」とポケットティシュです。

日常生活の都合上から通院や運動を余儀なくされる妊婦さんは以下のことを注意しましょう。

・清潔で未使用の使い捨て紙タオルを持ち歩く。
・公衆トイレや手すりなど、公共物に手を触れる時は使い捨て紙タオルを活用し、使い終わったらそのまま所定のゴミ箱へ捨てる。
・清潔なハンカチも複数枚持ち歩く。

手洗いはマメに・丁寧に・確実に

Hand washing

手洗いの頻度ですが、手指を口や目、鼻に直接触れる場合は必ず、その直前に手洗いか消毒をするくらいの入念さが重要です。

外出時は手を洗ったら持参の使い捨て紙タオルで拭きましょう。

正しい手洗い方法の手順

1. 流水で手を濡らす

2. 石けんをつけ、手のひらをよくこする。

3. 手の甲を伸ばすようにこする

4. 手の甲側から指の間を洗う。

5. 手のひら側から指の間を洗う。

6. 親指とその周囲を洗う

7. 指先と爪をよく洗う。

8. 指先と手のひらをねじり洗いする。

9. 手首も忘れずに洗う。

10. 流水で十分に洗い流す

11 (外出時は)手洗い後の蛇口は直接触れずに紙タオルで止める。

12. (外出時は)使い終わった紙タオルは所定のゴミ箱へ

うがいは手洗い後、清潔なコップ、専用容器で

Young woman rinsing mouth, leaning over sink, close-up

うがい・手洗いとよく言いますが、順番は手洗い→うがいが感染リスクを減らすためにも重要です。

汚れた手をうがい用の容器につけたら、うがいの意味がありません。

うがいは菌を口内に常駐させないためにも、外出後は必ず行うことが重要です。

正しいうがいの手順を確認し、うがいを習慣付けましょう。

正しいうがい方法の手順

1. まず、うがい容器を十分に洗う。

2. 適量のうがい液(もしくは水)を口に含む。

3. 唇を閉じて頬の筋肉を動かすように「グチュグチュ」とし、吐き出す。

4. もう1度うがい液(もしくは水)を含み、上を向いて「お~」と数回声を出す。

5. 口に含んでいるうがい液がぬるく感じてきたら吐き出す。

6. うがい容器を再度十分に洗う。

公共物からの感染にも注意を


何気なくやってしまうのが、自動販売機やコンビニで飲食物を買って即座に口にする行為。

ここでも手洗いは欠かせません。

手洗い場所が近くにない場合はアルコール消毒やアルコール除菌ティッシュがベストですが、それも無い場合はノンアルコールタイプのウェットティシュで念入りに手指を拭きましょう。

家の中は次亜塩素酸ナトリウム製剤で除菌を

Yellow rubber gloves and a blue bottle of detergent on white table, top view
次亜塩素酸ナトリウムであれば除菌可能です。家庭内のドアノブや手を触れやすいボタン類、スイッチ類、水道の蛇口周辺などを消毒しましょう。

【消毒液の希釈目安】

消毒対象

必要な濃度

原液の濃度

希釈倍率

1リットルの水に加えて作る
場合に必要な原液の量

便や吐物が付着した床や
おむつ等

1000ppm
(0.1%)

5%

50倍

20ml

10%

100倍

10ml

衣服や器具などのつけ置き
トイレの便座やドアノブ、
手すり、床等

200ppm
(0.02%)

5%

250倍

4ml

10%

500倍

2ml

一般的な500mlのペットボトルのキャップ(ふた)は約5mlの容量です。ハイターなどの計量カップは20mlと大きめなのでのペットボトルのキャップ(ふた)の方が測りやすいでしょう。

原液が5%の消毒剤を0.02%に希釈する場合

  1. 500mlのペットボトルを用意。
  2. 誤飲を避けるためにも、外側のラベルを剥がし、油性マジックなどで「危険」と書く
  3. 溶剤の次亜塩素酸ナトリウム濃度を確認。
  4. 500mlのペットボトルに水道水を入れる。
  5. ゴム手袋を装着
  6. ペットボトルのキャップ半分弱(約2ml)の原液を、ペットボトル1杯(500ml)の水に加える。
  7. 蓋をしてよく振る。
  8. 液を洗濯済みのタオルなどによく浸して、消毒したい箇所を拭く。
  9. できるだけその日のうちに使い切る。
  10. 誤飲・誤用を避けるためにもその日のうちに中身は廃棄する。
  11. 金属は腐食しやすいの時間を置いて水拭きする。

出典:次亜塩素酸ナトリウム消毒薬の作り方|宮崎県

次亜塩素酸ナトリウム消毒薬は危険なので取り扱いには注意を

消毒や漂白のために用いられる塩素系製剤は用法・容量を誤ると健康被害をもたらします。

塩素系製剤である次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)は水溶液中で加水分解して次亜塩素酸を生じます。

この次亜塩素酸が殺菌効果を発揮するのですが、適量を誤ったり希釈が十分でないと排水管などの金属を腐食させたり、トイレ掃除に使う塩酸や酸性洗剤と反応して有毒な塩素ガスを発生させます。

塩素ガスを吸引すると、肺水腫などの重篤な呼吸器障害を生じる可能性があるので用法を必ず守り、換気が十分な場所で使用してください。

出典:危険な次亜塩素酸ナトリウムと適切な消毒

新型コロナウイルスは空気感染しませんので換気をしてもウイルスが入ることはありません。

花粉症の季節は手口エチケットを


花粉症の季節はくしゃみ・咳・鼻水・涙といろいろな症状が出がちです。
ましてやマスクがない場合は辛い状況が続きます。

ついつい手指を粘膜につける行動をしがちですが、それ要注意です。

このような場合も、新型コロナウイルスの侵入を防ぐために、直接、手洗い前の指を目・鼻・口へと運ばないよう注意が必要なのです。

また、コロナウイルス感染者も無自覚のうちに花粉症の症状でくしゃみ・咳・鼻水・涙などを飛沫している可能性があります。

濃厚接触の確率を高めるためにも手口エチケット・咳エチケットを徹底しましょう。

出典:厚生労働省

家族全員で協力して清潔に

まず上記の清潔習慣「手洗い・うがい・消毒」は到底、妊婦さんだけでできるものではありません。家族が協力して対処する必要があります。

・「手洗い・うがい・消毒」は家族が協力して行う
・コロナウィルスを持ち込まない意識を
・毎日の検温で家族全員の健康チェックを

妊婦がコロナウイルスにかかった場合の対処法

female doctor consulting patient and use a digital tablet pc in the hospital
現在、新型コロナウイルスに関する有効な抗ウイルス剤はありません。妊産婦がコロナウイルスに感染した場合、⼗分な水分・栄養補給と細菌による二次感染予防が重要になります。

新型コロナウイルスが発症したか判別

妊婦の場合、37.5度以上の熱が2日以上続き、強いだるさや息苦しさを感じた時は、まずは最寄りの保健所「帰国者・接触者相談センター」に速やかに連絡してください。

・自分は妊婦であることを告げる
・感染者との濃厚接触の覚えがあるかなどを整理しておく
・保健所の指示にしたがう

もし感染している場合は、いきなり病院に行っても診察を受けられないばかりか、病状悪化のリスクを増やすだけなので冷静に対処してください。

また、胎児への影響については不明ですが、現時点で胎児障害の報告はないようです。

引き続きニュースは注視してください。

また、疾病の心配がない妊婦さんでも産婦人科や病院に行く場合はマスクをし、検診時に「掛かった場合」の対処を先生に聞いておくと良いでしょう。

家族にうつさない・無理をしない・家族も休んでもらう


「もしかしたら」と思ったら早めに家族に相談しましょう。

もし新型コロナウイルスに掛かっていた場合は、家族も14日程度の移動禁止となります。

そのような場合、会社や学校などへは、どう報告すればいいのか、どんな対応が必要なのかあらかじめ確認しておくことが重要です。

現時点では手洗い・うがいで予防するしかない

Wash hands with Hand washing g

結局のところ、新型コロナウイルスは家族が団結して予防を心がけるよりほか、適切な手段はありません。

まずは、うがい手洗いをすると同時に、食卓、子供のおもちゃ、手が触れる場所、口を触れる容器などを清潔に保つことが重要です。

いろいろと除菌グッズの品切れも相次いでますが、手に入るものでまずは対策しましょう。

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